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H2O わくわく発見記

主に植物、科学、国際協力などの分野で出会ったこと、感じたことなどをまとめていきます。今日はどんな出会いが待っているでしょう?いくつになってもワクワク!みなさまよろしく!

尾根筋の植物たち

1.尾根道DSC01506
1年の中でモンゴルの植物たちが葉をのばせる期間は本当に短く、一番早くて5月始め~一番遅くて9月末くらい、後は雪や寒さで生育できない環境です。
私は昨年9月26日にモンゴルに赴任しましたが、その時は野は茶色、それでもまだ咲き残りの花や残った果実がありました。でももう毎朝霜がおり、本当に名残でした。
植物たちは短い期間を駆け足で生きる事になりますね。
山の尾根筋はその中でもとても過酷な環境でしょう。光が十分にあり、競争者が少ないのはいいことですが、常に吹く強い風、寒暖差の激しさ、乾燥・・・・とても過酷な環境です
この写真のように樹木はなく、岩陰にへばりつくように生きる植物たちのみが細々と暮らしている感じ。まさに「高山」の環境です(ここは麓から200m位の山と言うより丘なんですが)
2.Chamaerhodos altaica    Sサクラソウ DSC01503
これはChamaerhodos altaica バラ科の植物です。
もう少し近寄ってみましょう
2.5 サクラソウ科 DSC01180
葉は細く、寒さのダメージを受けにくく、ふかふかの毛で覆われています。高山植物にありがちで、体に比して大ぶりの花をつけていますね

同じような形態で暮らすのはArctogeron gramineum キク科の植物。
3.Arctogeron gramineum   SDSC01143
大部分が白い花ですが薄紫やピンクの花もあります
3.5 SDSC01052
葉が糸状で単子葉植物みたい。最初は別のものかと思いましたが、どうもこの枯れた細いものがこの植物の葉のようです。こんなキク科って他にありましたっけ?
4.Arctogeron gramineum  SDSC01199
花弁の幅が広い花。
5.Arctogeron gramineum       Sキク科DSC01041
花弁の幅が細い花。
6.Arctogeron gramineum       Sキク科DSC01042
同じ種なのか、違うのか、日本のように図鑑が充実していないのと、言語がモンゴル語やロシア語などで理解できないのとで、学名にたどり着くのが難しく殆どが科または属で止まってしまいます。
いつかわかることを期待して、違って見えるものはがんがん撮り、手がかりになりそうな所をとっておくのみです。

このキク科の花は光が十分でないとこんな感じで縮こまって太陽を待っていました。
7.Arctogeron gramineum   SDSC01490

これは何?生き物?植物?それとも動物?
8.サクラソウ科 トチナイソウ属トチナイソウandrosace incana  SDSC01121
岩の隙間にびっしり生えてフジツボみたいです
8.サクラソウ科 トチナイソウ属トチナイソウandrosace incana  SDSC01164
これが雨や雪解け水で少しふくらんだのでしょう、生き物らしくなってきました。葉緑素がありそうで植物のようですね

これが少し育ったところ。蕾です。どんな花が咲くのかしら。
9.サクラソウ科 トチナイソウ属トチナイソウandrosace incana  SDSC01517
こんな花!サクラソウ科です。
10.サクラソウ科 DSC01519
こんな花見たこと無~~い!と興奮していたら、日本にも近縁がありました。
「トチナイソウ」だそうで、分布は本州は早池峰山、北海道にもあるそうです。
ここで初めて知りました。種はもちろん日本のものとは違います。日本のトチナイソウの学名はAndrosace chamaejasme ssp. lehmanniana ですが、モンゴルのものはAndrosace incana のようです。
11.サクラソウ科 トチナイソウ属トチナイソウandrosace incana
下の葉の部分は灰色で、今のところ光合成をうまくしているようには思えません。花の後開いて来年への養分を蓄えるのかしら。

空の色を映したような花弁を持っているのはムラサキ科、ワスレナグサ属のAmblynotus rupestris
12.Amblynotus rupestris           SムラサキDSC01481
モンゴルでは青い色が好まれます。モンゴルの人たちが尊重する天空の色だからだそうです。お祈り用に、青い布が売っていたので購入し、網戸を作成するのに使用しようとしていたのを知った同僚のパグマ先生が、それはとても不敬だからやめなさいと注意してくれました。モンゴルではそんな大事な青い色。
この子達は岩陰で風をよけるようにして生きているようでした。

多分これがAmblynotus rupestris の花の前の姿。
12.ムラサキ科DSC01471
さてこれは何?
13.Stellaria brachypetala     Sナデシコ DSC01101
Stellaria brachypetala ナデシコ科ハコベ属の植物です。これも岩の隙間にへばりつくタイプ
もう少し拡大してみましょう
14.Stellaria brachypetala     Sナデシコ DSC01151
花弁のように見えるのは萼で、内側に小さい白い花弁があるんですね
ぱっと見ると白ではなく、黄緑の塊に見えました。

この写真を撮っていて、変なものが写っていたのに気がつきました
Ephedra sinica トウダイグサ科 マオウ属、これでも木本です。
15.Ephedra sinica SDSC01101
軸についている緑の丸いものが花?それとも果実?
果実は真っ赤な液果になるようで、緑の軸にたくさん着いている写真は不思議な感じ。熟したところ、見てみたいです。
花の写真がなかったのですが、どうも地味なもののようですね。中国原産の薬用植物で全草が鎮咳、発汗、解熱の効果があるそうです。小石川植物園にあり、6月に花が咲くそうですので、見てみてください。

これは山の下から上の方までたくさん見られたバラ科キジムシロ属の1種。Potentilla sp.
16SDSC01057.jpg
この仲間はモンゴルにはたくさんあるようなのですが、今のところどうやって見分けたものやら・・・・
わかったら名前を入れます
花を拡大してみますね
17SDSC01033.jpg
さてモンゴルの山の尾根筋に見られる植物いかがだったでしょうか
次は草原の植物をUPしますね。
  1. 2012/05/13(日) 11:35:21|
  2. 植物
  3. | コメント:0
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エイチツーオー

Author:エイチツーオー
ただいま海外シニアボランティアとしてモンゴルに派遣されています。植物と科学実験大好きです。
モンゴルではなかなか簡単に植物観察ができませんが、素敵な出会いがあったらUPします。皆様よろしく!
植物は素人ですので記事に間違いがある可能性があります。間違っていましたら教えてくださいませ。この場でまとめながら勉強したいと思っています。よろしくお願いいたします。

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