H2O わくわく発見記

主に植物、科学、国際協力などの分野で出会ったこと、感じたことなどをまとめていきます。今日はどんな出会いが待っているでしょう?いくつになってもワクワク!みなさまよろしく!

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6月の記事一覧

もう限界か、と思いつつ、結構毎日更新できました。
過去の記事を見るのに見にくいので、各月のトップの所にその月の一覧が出るようにしました。もし過去のログを見たいときはこれを参考にして、カレンダーの日にちをクリックして下さい。

6月・・・・タイトル・・・・・・・・・・・・・・・・・登場植物
6月1日 カナンの地~乳の流れる大地・・・・イヌザクラ ウワミズザクラ、コゴメウツギ、レッドロビン、ヤマザクラ、サワフタギ、マルバウツギ、ハクサンボク、アラゲアオダモ、マルバアオダモ 
6月2日 悪魔の爪・・・・・・・・・・・・・ロウバイ、ソシンロウバイ、カンアオイ、フッキソウ、ツノゴマ
6月3日 一泡吹かしてやりましょう・・・・・アワブキ
6月4日 抜け毛が気になりませんか?・・・・アオキ、シロダモ、ムラサキツユクサ
6月5日 親指姫のホンテッドハウス・・・・・ポ゚ポー、ジャケツイバラ、ヤマモモ
6月6日 くわばらくわばら・・・・・・・・・ヤマグワ、ハマグワ、ヒメコウゾ カジノキ
6月7日 御簾の中の紫の上・・・・・・・・・キキョウソウ
6月8日 ウグイス泣くよ?・・・・ウグイスカグラ、ヤマウグイスカグラ、ミヤマウグイスカグラ、ハナヒョウタンボク、ヒョウタンボク(キンギンボク)、スイカズラ
6月8日 ご尊顔を!・・・・・・・・・・・ホテイラン
6月9日 ジミー  ・・・・・・・・・・・・シラキ、ナンキンハゼ
6月10日 ズミー  ・・・・・・・・・・・・ズミ、オオズミ(エゾノコリンゴ)
6月12日 誰が誰なんだ?・・・・・・・ヒゲネワチガイソウ、ワダソウ、ヒメタガソウデソウ、タガソウデソウ、ミミナグサ、オオミミナグサ
6月12日 木霊(こだま)の森・・・・・セッコク
6月13日 なめたまねしてくれてありがとよ・・・・・ハナウド
6月14日 Singing in the rain・・・・キリンソウ、シモツケ、ワスレナグサ、エゾムラサキ、ヤマグルマ、ヒュウガミズキ、ウツギ、クリ、サンショウバラ、キンギンボク
6月15日 愛しいあなたは今どこに・・・・・イナモリソウ ホシザキイナモリソウ
6月16日 Berry tasty・・・・・・・オランダイチゴ ノウゴウイチゴ シロバナノヘビイチゴ エゾノヘビイチゴ エゾクサイチゴ
6月17日 Long way home・・・・・・マテバシイ、シリブカガシ
6月18日 新参者・・・・メリケンムグラ、サボンソウ、アメリカネナシカズラ、カナビキソウ、コメツブツメクサ、クスダマツメクサ、ビロードモーズイカ、アレチハナガサ、マメグンバイナズナ
6月19日 脳みそギシギシ・・・・・スイバ、ギシギシの仲間
6月20日 いとおかし ・・・・・・シラカシ コナラ、ミズナラ
6月22日 森の瞳  ・・・・・・ギンリョウソウ ギンリョウソウモドキ
6月24日 怪人五重面相・・・・・レンプクソウ
6月25日 ウリ夢中  ・・・・・ウリノキ
6月26日 見目うるしし・・・・・ヤマウルシ ツタウルシ
6月27日 ちっちゃな花の物語・・・・・・ヤマムグラ ヨツバムグラ クルマムグラ ヤエムグラ
6月28日 美っくり!  ・・・・・ツルカノコソウ
6月29日 キがくるう!?・・・・モミジイチゴ、ニガイチゴ、クマイチゴ、クサイチゴ、ナワシロイチゴ、カジイチゴ、バライチゴ、エビガライチゴ、クロイチゴ、ミヤマウラジロイチゴ、ベニバナイチゴ、サナギイチゴ、ハスノハイチゴ、コガネイチゴ
6月30日 お主、なにもの!?・・・・・オオバウマノスズクサ、アリマウマノスズクサ?
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  1. 2011/06/30(木) 22:08:48|
  2. 植物
  3. | コメント:0

お主、何者?

6月中旬、こんな果実を見ました。「お主 何者?」 果実の表面、よく見ると細かい毛がびっしり生えています。
①DSC08747S
これは少し前のステージ。これがふくらんだらあの果実になのです。
②DSC08743S2
も一つ前のステージです。ここまでくると、あ、あの子だ!と思われた方多いでしょう?
③DSC00312S
そうです、あの果実はオオバウマノスズクサの果実だったのです。
図鑑で見たら果実がはじけた様子もとても面白く、是非見てみたいです(9月頃のようです)。
④DSC00308S2
この不思議な形ですが、小ばえなどがいったん入ったら出られない仕組みだと書いてあるものがありました(アリマウマノスズクサの観察記録でした)。
そのHPではアリマウマノスズクサの内部を開いてみたら死んだ小ばえがびっしり入っている写真が紹介されていました。
なるほど~と思いましたが、いったん入ったら出られないのだとしたら、花粉媒介はどうやってするのでしょう???

「石川の植物」という大変有名な、素晴らしいサイトがあります。そのサイトに更に詳しい説明が出ていないか、と思って調べましたら、出ていました出ていました、写真入りで詳しく。
私のいい加減な要約ではつまらないので是非そのサイトに行ってみてください。でも、読んだ内容を一応まとめてみますね。

1)萼筒(ウマノスズクサの仲間には花弁はなくそう見えるのは3枚の萼がくっついて変化したものだそうです)の曲がりくねったトンネルの基部に雌しべとその基部に6個の雄しべが合着したものが在ります。
 ウマノスズクサの仲間は雌蕊先熟で、先に雌性期を迎え、魅惑的なにおいで小バエたちを誘います。

2)萼筒の内側には下向きの毛が生えていて、中にはいるのは簡単ですが、帰りはその毛が道をふさいで、虫たちを帰しません。小バエは中で思い切り暴れ、体につけていた他の花の花粉を柱頭に受け渡します。

3)約24時間経つとウマノスズクサは今度は雄性期を迎え、葯が熟します。中で暴れている小バエはこの花粉を身にまといます。

4)ここでびっくり!萼筒の内側で虫たちのじゃましていた下向きの毛が、葯の成熟と共にしおれ、じゃましなくなるのだそうです。
道が開けた虫たちは喜び勇んで外に出てまた罠にはまり、1)に戻る、となるようです。そしてついに力尽きたものは筒の中で屍をさらすことになるわけですね。

これでいろいろなことが納得です。やっぱり見ての通りの面白い子たちだったんですね。
オオバウマノスズクサはたくさん在れども、こうやって木に絡まったり自分たちでよじれ合って立ち上がったり、ある程度の大きさにならないと花も実もつけないようです。
⑤DSC00313S
もう一つ時を戻して、これは蕾の様子でした。(とても可愛い)
⑥DSC02031S2
ウマノスズクサ科ウマノスズクサ属の仲間はそれほど多くなく、ウマノスズクサ、オオバウマノスズクサ、アリマウマノスズクサ、コウシュンウマノスズクサ、マルバウマノスズクサ、リュウキュウウマノスズクサ、の6つだけです。(タンザワウマノスズクサも含めるともう1つ)
オオバウマノスズクサの他に、イリオモテで撮影したウマノスズクサ属があったのがあったのを思い出しました。
これです!
⑨イリオモテ アリマウマノスズクサ2
紫色のずきん、「むむ、お主何者?」 「ご存じ有馬天狗」・・・あ、失礼しました。アリマウマノスズクサです。
(この花から皆さん鞍馬天狗を思い浮かべるのですね。え、知らないって? 映画の鞍馬天狗はいざ知らず、大佛次郎さんの本の中の本家本元の鞍馬天狗は「はまっこ」の作者の影響でおしゃれでダンディーな人物に描かれていて、私の愛読書なんです)
アリマウマノスズクサは牧野富太郎博士が有馬温泉の近くで発見したことから命名したそうです。
⑦イリオモテ アリマウマノスズクサ2 全体2
いつものように特徴の確認を図鑑で調べ始めましたが、変だぞ?アリマウマノスズクサは別名「ホソバウマノスズクサ」で、葉は細くコヒルガオの葉のような格好です。
この写真、アリマウマノスズクサと違うんじゃないの??・・・あ、リュウキュウウマノスズクサかな?

葉はそっくりでしたが、リュウキュウウマノスズクサの特徴は「萼筒が無毛であること」
アリマウマノスズクサとオオバウマノスズクサの萼筒は有毛。下の写真を見てください、両方とも毛がありますね。
⑧DSC00308SS
ネットでいろいろ調べていたら、イリオモテのこの不思議なウマノスズクサは物議を醸しているようで、現在はアリマウマノスズクサとされているそうですが、もしかすると新しい種とされる可能性もあるとか!
(「アリマウマノスズクサ 旧植物友の会」と入れてネットで調べると昨年Lily様の書いた記事が出てきてこちらにも詳しい経緯が書いてあります。見てみてください)

花の終わりかけの様子です。これが「イリオモテウマノスズクサ」とかになる日がこないかナ~~
⑩イリオモテアリマウマノスズクサ 花終わり
この写真はAristolochia Gigantea(アリストロキア ギガンテア)。パイプカズラという高知県牧野植物園で3月に撮影。パナマ原産の巨大なウマノスズクサで、日本のウマノスズクサ同様に花の中に虫を誘い込んで閉じこめてうまく受粉させるそうです。
⑪DSC00913 アリストロキア・グランディフロラ(ウマノスズクサ科)S

ウマノスズクサ属は思わず「お主、何者?」と聞きたくなる変わり者揃い。
いろんな事を知った後では「おお、お主、できるな!」でした。面白かった!!
  1. 2011/06/30(木) 21:45:05|
  2. 植物
  3. | コメント:4

キがくるう~~~~!?

①キイチゴ
今、野山を歩くとキイチゴの仲間が美味しそうな実をつけていますね。見分けるの簡単、と思っていたら見ているうちに自信がなくなり、段々気になり始め・・・キイチゴだけに「キがくるう~~!!」とさけびつつ写真を撮りためてやっと少し「キがおさまりました」。(納得のいく写真が全くなく、また質が悪いのは時間の無いせい、とお許しを!)
最初のこの1枚、何の果実かわかりますか?

キイチゴの類はたくさんあります。みなさんの「身近なキイチゴの類」は地域によって全く違うでしょう。とりあえず私の身近なのはモミジイチゴ、ニガイチゴ、クマイチゴ、クサイチゴ、ナワシロイチゴ、カジイチゴ(植栽として)などです。それを比べてみました。(1枚目の写真はニガイチゴの果実)
②連結 全
まずは果実の色。黄色く熟すのはモミジイチゴ、カジイチゴ(写真がない)です。モミジイチゴはこれらの仲間と比べた時に果実が下向きにつくのも特徴です。
ニガイチゴは果実が赤く熟しますが、やや黄色くなるものもあって色だけだと「あれ?」と思うときもあります。
でもニガイチゴの実は上を向いてつくので(花もそうですね)区別は簡単です。
キイチゴの仲間は花床の上に「核果」と呼ばれる中に堅い種があり、周りを甘い液につつまれた果実がたくさん集合してつく「キイチゴ状果」という果実が出来ます。
この核果の形が涙型でユニークなのがクマイチゴ。核果の形を見ればすぐわかります。ニガイチゴは柱頭の跡が目立たなくて核果がつるんとした感じですね。

それでは1つづつを見ていきましょう

枝に下向きに花が咲くモミジイチゴ。花であまり区別に迷う種はありません。
③モミジイチゴDSC08010S (4)
同じ時期にニガイチゴが咲きますが、花の様子も違うし、ニガイチゴは花が枝の上に出て上向きに咲いているので一目で区別が出来ます。
葉は変異が多いので、花が咲いていないとクマイチゴと迷うことがあります。クマイチゴの方が葉脈がしわしわになって盛り上がるし、一般的に葉が大きいので区別できます。

モミジイチゴの花は人気者。たくさんのポリネーターが忙しく訪れます。
④モミジイチゴDSC08010S
受粉が終わり熟し始めた若い果実(左)。右は熟して色が濃くなっています。もちろん食べられて美味しいです。モミジイチゴの最大の敵はクマではなくて人。せっかくの種を「水に流して」しまうでしょ。
⑤モミジイチゴDSC08010
果実が下向きにつく、という所を見てください。(YA様のおかげで少しましな写真に変えられました。感謝!)
⑦DSC09058S
同じく果実が黄色く熟すカジイチゴ。本来は海岸や沿岸地に生えますが、公園などに良く植えられています。
葉に光沢があり、無毛で形も特徴があるので見分けやすいですね。これの果実は美味しいですよね。写真が何でない!?(「身近なものは撮りそびれる」法則)
⑨DSC05548カジイチゴS
先ほどから何回かモミジイチゴとの区別が話題になっているニガイチゴ。このように果実が上向きです。
⑩ニガイチゴDSC08831S
花も上向き。上を向いて歩こう、の人生なんですね。
⑪ニガイチゴDSC03669niga
クマイチゴは葉の大きさに対して実が小さくあまり果実があるのが目立ちません。
⑫クマイチゴDSC09061S
本来果実は集合果(果実が数個まとまる)なのでその点でもモミジイチゴやニガイチゴと簡単に区別できるはずですが、実の付き方が悪いとそれでは区別できない時もあります。
果実は上向きにでるので、実が枝から下がるモミジイチゴとはすぐに区別がつきます。
果実が上向きにつくニガイチゴとは核果の形、または葉の裏がニガイチゴは白く、クマイチゴは緑なので区別は簡単です。
⑬クマイチゴDSC09066
遠くから見るとあまりきれいに見えないクマイチゴも近づいてみるととてもきれいでした。涙型の核果、よくわかるでしょう?
⑭クマイチゴDSC09062S
今回まとめようと思ったときに無かったのがなんと最も普通なナワシロイチゴの写真。
あわてて探して撮ってみたらあらきれい!なんといってもビロード状の毛に包まれた萼が魅力的。
⑮ナワシロイチゴDSC073612
葉の先がまるく、3葉になるので、上記の仲間たちとは区別がつきます。葉裏が白く、葉先が丸く、一番似ているのはニガイチゴかもしれませんが、ニガイチゴは3葉にはなりません。
⑯ナワシロイチゴDSC072952
ナワシロイチゴの果実は?と思ったらこれも持っていませんでした。「身近なものを撮りそびれる」法則がここでも・・・・。
この写真はHY氏からお借りしました。(ありがとうございました!)
⑰2011.06.24P ナワシロ 南高尾~津久井 052
ナワシロイチゴと同じように丈が低くて果実も似ているのがクサイチゴ。葉も3葉ですが、小葉の先が尖っていてナワシロと区別が出来ますね。
⑰DSC09093クサイチゴ
クサイチゴの花は大きくて豪華です。
⑱クサイチゴDSC00149
花の時にまたまたマクロの美を発見して、果実と繋げてみようと思ったのがやっとできました。
⑲DSC0909322
果実が大きくてみごとなのがバライチゴ。葉が複葉で、クサイチゴより小葉がずっと細いし、数も違いますね。
21DSC00367バライチゴ
複葉のイチゴをご紹介。これはエビガライチゴ(ウラジロイチゴ)です。茎の赤い腺毛が目立ちますね。
22エビガライチゴDSC02261S
これととてもよく似ていて果実が黒く熟すクロイチゴ。黒い実と赤い実が混じるのがおしゃれです。白い軟毛がありますが、赤い腺毛はありません。
22kuro
同じく複葉のミヤマウラジロイチゴ。針葉樹林帯にでるキイチゴです。
23ミヤマウラジロイチゴS
名の通り葉裏が真っ白。これが白くないとシナノキチゴです。花も実も地味ですが、虫がたくさん来ています。
同じく針葉樹林帯でよく見かけるベニバナイチゴ。名の通り花弁が紅色。花の割には果実が小さいですね。
24DSC08964ミヤマウラジロイチゴ
めずらしいサナギイチゴ。枝が蔓状になって地を這っていました。果実が赤熟するのを見てみたかったです。
25サナギイチゴDSC07756S
珍しいと言えば、長くて、色が白いまんまの不思議な果実のハスノハイチゴ。
26ハスノハイチゴDSC03109S
葉の形も特徴があります。日光植物園で撮影しましたが、本州中部以西、四国、九州などに分布する種です。
27ハスノハイチゴDSC05126
これをまとめていてコガネイチゴもキイチゴの中まであることを知ってびっくり。
28コガネイチゴS2
キイチゴ属はずいぶんとたくさんで、見る方も「キ」がちがいそうだったでしょう?ごめんなさい。
でも私はこれのおかげで少し、イチゴの仲間がくるわなくなったようです。
どんな種もイチゴ~一会(一期一会=いちごういちえ)、普通でも珍しくてもちゃんと見てあげることが必要ですね!
最後まで見ていただいてありがとうございます。お疲れ様でした!

PS.HY様、せっかくなのにジャムにしちゃったのがあってごめんなさい。之に懲りずにまた助けてて下さいませ。


  1. 2011/06/29(水) 12:46:42|
  2. 植物
  3. | コメント:0

美っくり!

この植物はなんだかわかりますか?種子がかすかに見えていますが、キク科でしょうか。
DSC08867S.jpg
もう少し近づいてみるとこんな感じ。キク科なら種子がタンポポのたねのように密集しているはず。キク科ではないです。
DSC08866S.jpg
これの種子でした。ツルカノコソウ。オミナエシ科カノコソウ属です。
咲いているのをよく見ているのにまじめに写真を撮っていなくて、花の写真がありませんでした。
もう一度種子を見てください。
ツルカノコソウ
どうです、拡大してみたら思いもよらない美しさ。思わず 美っくり!!
DSC08850S.jpg
1枚目の写真の様子ではこんな美が隠れているとも思えませんでした。やっぱり1人1人とじっくり向き合うことが大事ですね。
  1. 2011/06/28(火) 00:47:54|
  2. 植物
  3. | コメント:1

ちっちゃな花の物語

先日ヤマムグラが花盛りでした。でも花の直径3mmぐらいで「咲いている」といわれても尚、どれが花?と思うぐらい小さい花。
このヤマムグラ、花弁の裏の毛が特徴だそうな。・・・・・そんなご無体な。ルーペでも見えるの?

ルーペの方々、ヤマムグラに顔をつけて「よくわからな~い!」・・・そうですよね、ちいちゃいんですもの。

カメラの人たち、「ピントあいましたか~~?」「・・・・。」・・・そうですよね、ちっちゃい上に暗いんですもの。

まあ、こういったわけで撮れたのが奇跡のようなちいちゃな花の物語。(ピンが甘い、画質が悪いはご容赦を)
これがヤマムグラの小さな花です。
①DSC08681S
小さくても花の作りは一人前。雄花が熟していると葯が黄色、古くなると白くなっているようです。
たくさん撮ってやっと撮れた写真を見ると花弁の先から毛が見えていました。この毛の生え方をよく見るためには花弁の裏を写さないといけません。
②DSC08679S2
この写真なら、花弁の裏に毛があるのがよくわかりますね。透明な柱頭が2つに割れているのも見えます。
ヤエムグラはアカネ科ヤエムグラ属。アカネ科らしい左右対称の花の作りです。
③DSC08676S
蕾を見たらこんなです。花弁が開く前、裏面が表になっているのでした。
(考えれば当然なのですが、こういうことがなければそんなアタリマエ、意識することないですね。)
④DSC00586S2
果実の表面には先がちょっと曲がった毛(刺毛)でおおわれていました。
すると、なにかい、君もヤエムグラのように私たちにくっついて散布される気満々なんだね。
小さいのでヤエムグラのようにやっかいな気がしません。くっついてもかまわないよ。
⑤DSC00692S2
これもヤマムグラみたいですが、ちょっと変です。赤いのはなぜ?(前の方の写真を見ると花弁は花が終わると単に褐色になっています)
形もなんか変。 ???のまま、理由がわかりませんでした。
⑥DSC08687S2
花に夢中になって葉がろくに写ってませんでしたが、この仲間は葉の数、葉の大きさのそろい、などが分類のポイントになります。
右のように四つ葉で、ヤマムグラに似ていて、ほぼ4枚の葉の大きさが同じなのはヨツバムグラ、ヒメヨツバムグラなど。
ヤマムグラは4枚のうち2枚が大きく2枚は小さく、大きさが違うので区別が出来ますね。
⑦ヨツバムグラ ヤマムグラ
葉が5~6枚の仲間もあります。これはその中のクルマムグラ。
属の違うクルマバソウとよく似ていますが、花弁が「杯状」なのがクルマムグラ(ヤマムグラを含むヤエムグラ属はこちら)、花弁が「漏斗型」なのがクルマバソウ(クルマバソウ属)でした。クルマバソウの写真を撮って比べてみたいです。
⑧DSC03073クルマムグラ
こういうときになって気がつくんです、一番身近なヤエムグラの花も果実の写真も持っていないということに。
みなさん、持ってます?身近なものってつい撮らないし見ないんですよね。やられた~~
やっと持っていたのがこれ。いがりまさし氏のワークショップに参加して、「へ~、ヤエムグラもこんなに可憐に撮れるんだ」、とみんなでびっくりしながら撮った1枚です。
師匠の写真を参考にしながら似て非なるものを撮ったものですが、それでも雑草中の雑草のようなヤエムグラが可憐に見えませんか?
⑨DSC088572
ちっちゃな虫にも五分の魂と言いますが、ちっちゃな花にもいろんなへぇ~が詰まってました。
  1. 2011/06/27(月) 00:00:06|
  2. 植物
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見目うるしし

まあ、「見目麗し」でしょ。タイトルで間違えていちゃあだめじゃないの、と思ったあなた、「わくわく」初級ですぞ。
「あ、今日はウルシ科のなんかでしょ」、と思ったあなた、「わくわく通」でいらっしゃる。
見切られない努力はしてるんですが、タイトル考えるのなかなか”うるしー”(苦しい)んですよ)。

いつまでも馬鹿言ってないで本題に入りましょう。これはヤマウルシの花で6月に花が咲きます。見たことありましたか?
近寄ってみましょう。
①DSC07987S
こんな花。ごらんの通り花には雌しべの影がみえません。それもそのはず、ウルシ科は雌雄別株で、これは雄花ですから。
黄色く見えるのは雄しべの葯ですね。
②DSC07981S
雄花はいかにも「花が咲いています」といった感じで豪華です。枝振りもウルシ科らしいですね。
③DSC07983S
こちらが雌(もう若い実です)。どれが果実なの、と探してしまいますね。地味です。
④DSC08727S
これが近寄ったところ。果実が毛だらけ。この毛がウルシ科の中のヤマウルシの特徴です。秋になると外側が褐色になり、その中から驚きの種子が現れます
⑤DSC08725S

ね、おしゃれでしょう?ウルシ科はみんなこうなのかって?いえいえ、みんなではありません。
むしろ白黒ストライプの種子は少なく、他はみんな褐色やオレンジの種子です。
この白いのはロウ質。鳥たちはこのロウ質が大好きです。
⑦DSC04217S
白黒ストライプ種子仲間ですね。これはツタウルシ。
⑧ツタウルシ果実2
これが全体像です。ツタウルシは名の通り蔓性で、左の写真のように樹に巻き付いています。そして右の黄色く見えるのは花です。
⑨DSC02848S2ツタウルシ
これが拡大写真。ご明察の通り、派手な花は「雄花」でした。雌花も近くにあったと思うのですが、このときは探そうとすらしませんでした。雌花が見てみたいです。
⑩DSC02847obana
ウルシ科の仲間はかぶれる人が多いですが、中でもツタウルシは強烈。
ひどい人は木下を通ったり、近づくだけでかぶれるのだとか。
ずっと昔、ツタウルシの葉を「先生、これなんですか~~?」と素手でむしって持って行って、先生にあきれられました。かぶれなかったので更にあきれられたのを覚えています。かぶれるか否かは人によるんですね。
写真のように秋になると真っ赤に紅葉します。もっときれいなんですが、いい写真が無くて・・・
⑪DSC08984S
さて、地味だけどウルシの仲間って思ったより「見目麗しい」と思っていただけました?
そう思っていただけたらこんなに”うるしー”(嬉しい)ことありません!!
  1. 2011/06/26(日) 00:00:42|
  2. 植物
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ウリ夢中

梅雨の時期、ウリノキの花が花盛りですね。
ウリノキの花をステージの順に並べてみると①~⑤のようになります。
DSC0870S3.jpg
まずは蕾。よく見ると蕾に入っている筋が螺旋状にねじれています。これは花弁がほどけるときにくるくると巻き上がるのに関係していると思います。良くできていますね。
DSC04669S.jpg
ほどけた花弁は1片ずつ巻き上がっていくようです。自らでも巻き上がっていくのでしょうが、花を訪れる虫たちがそれを手伝っているのかもしれません。
DSC04673連結
よく見ると花の奥に頭をつっこんで夢中で蜜を吸っているミツバチは雄しべにつかまっているのが見えます。
こうやって体をこすりつけているうちにハチの体にたくさんの花粉がつくのでしょう。

この写真ではミツバチが舌を花の基部に差し込んでいるのが写っていました。それにしてもよくミツバチの訪れる花です。
DSC08704S.jpg
雌しべはこのように雄しべからつきだしているのですが、ハチはまっすぐに花の基部に向かっていきます。
どのようにして他の花の花粉を柱頭につけるのでしょう?
DSC04650S.jpg
私は花が蕾からほどけるとき(まだ花弁が上に巻き上がっていないとき)、花を訪れ下方にとまった虫から、まず柱頭が花粉を受け取るのではないかと思います。(雌性先熟)
その後で花弁は巻き上がり、花粉が昆虫の体につく雄性期になるのではないでしょうか。
これは私の机上の推測で、もっと確かな観測が必要でしょうね。

タイトルの「ウリ夢中」、「五里霧中」をもじったものでしょう?虫がウリノキに夢中なのはわかるとして、五里霧中とのこじつけは?と思われた方・・・・・・・
そ~~んな細かいこと気にしたら「霧がない」ですよ。・・・・
お後の支度がよろしいようで・・・・
  1. 2011/06/25(土) 00:00:57|
  2. 植物
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怪人五重面相

北海道で、オオタチツボスミレの花に混じってさくたくさんのレンプクソウを見ました(5月中旬)
①DSC05949S
レンプクソウはレンプクソウ科レンプクソウ属の1科1属1種の変わった植物です。レンプクとは「連福」で、字だけ見て、福があらゆる方向に連なっている、という見なしかと思いましたら、見つかったときに根が「福寿草」と連なっているように見えたから、ということがわかり、へぇ~~でした。
ラテン語Adoxa(ceae)は「何の役にも立たない」という意味だともWikipediaに書いてありました。これもヘェ~でした。

花が茎上に1花とそれを取り巻くように東西南北に一花ずつ、5つの花がさくので、「ゴリンバナ」とも呼ばれます。
このゴリンバナ、頂花と横の花は作りが違う、という噂があります。見てみましょう。
②DSC059402
頂花です。
③DSC05945S上
サイドにさいている花です。・・上と横、何が違っていたか?・・やっぱり、並べないとよくわかりませんね。やってみましょう。
④DSC059832
ABが頂花、CDがサイドの花です。さあ、何が違う??
⑤レンプクソウ上横
私が気がついたこと。
1)頂花は花弁が4枚、サイドは花弁が5枚
2)頂花は葯が8つ(雄蘂は4本)、サイドは葯が10こ(雄蘂は5本)
3)頂花は柱頭が3~4、サイドは5つに分かれている
・・・・基本の数が違いそうです。これでいいのかな?他に違いがあるのでしょうか?

葯の大きさはステージによるもので上か横かの違いではなさそうですね。
下の写真のように、Aが若いステージ、Bは花粉が出ている状態です。
Aの中で花粉が熟すと外の袋がくるりとまくれる仕掛けのように見えますが・・・真実やいかに?
⑤DSC05952S
これはレンプクソウの蕾ですよ! 蕾の位置も花と同じようになってますね。これがどのように咲くのでしょう。
1)全てが同時に咲く
2)上の花からさく
3)横の花からさく
さあ、どれでしょう??
⑥DSC058102
上の花からさくのでした。
⑦DSC05978S
この写真では下の花が咲きかけていますね。
⑧DSC05982s
ちょっと不思議な事があります。
①と②のレンプクソウ、①は北海道、②は本州で撮影しました。ちょっと様子が違いませんか?
矢印の部分は花弁の平開する境目の部分ですが、①のほうが溝がはっきりして深いです。
(右は溝に蜜がたまって見えますが、この溝はそういう役割??)
⑩地域差?
このくらいでは違いとはいえないのかもしれませんが、花の大きさも一周りか2周りくらい北海道の方が大きく、「エゾ」がつくのかしらと思ってしまいました。
まだ、たくさんの場所のものを見ていないので変異はどうなっているのかわからないのですが、たくさん見ている皆様、皆様の見たレンプクソウはどんな感じ?

以上が「怪人五重面相」についてでした。中身が薄いですか? 
よ~し、先輩の怪人二十面相に倣って笑ってごまかそう!
わ~~~っはっはっはっはっ・・・・・・
  1. 2011/06/24(金) 00:00:02|
  2. 植物
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森の眼(まなこ)

梅雨の暗く湿った森の中、目覚めようとしている銀の眼(まなこ)がありました。
透けた花弁の向こう、目玉のようなものが見えるのは何?
①DSC005402
ご存じギンリョウソウ。APG分類体系ではツツジ科に入れられましたが、ギンリョウソウ科ともシャクジョウソウ科ともイチヤクソウ科とも言われ、かなりグループに入れるのが微妙な種のようです。
また、ギンリョウソウを単純に「腐生植物」と思っていましたがWipipediaで調べたらなかなか複雑な生き方だというのがわかりました。
①DSC086712
「木の根(樹種の特定はありません)に「外菌根」をつくって「共生」しているベニタケ属の菌類たちと「モノトロボイド菌根」を作り、そこから栄養を得ている」となっていました。
そして腐った落ち葉などからは養分(有機物)を得る能力はないのだそうです。(腐生植物ではない!?)
結果から言うと、ベニタケ菌が共生している木のつくった養分をもらって生きていることになるので・・寄生植物!?
また「地下に短い地下茎と太く絡まりあった根から成る塊があり、花が咲く以外にはその姿は地上では見られない。」となっているのですが、上の写真の若いギンリョウソウの下に見える白いものがもしかしてそれ?
根と言うより、これから頭をもたげようという花たちかもしれません。

気になった花弁の開き方ですが、この写真はだいぶ開いてきたところ。そして・・・・
②DSC08670S
ぱっちり開きましたよ!!青みをおびた柱頭には受粉液がたまっています。黄色い葯はまだ未熟のようす。・・・ということは雌ずい先熟?
③DSC088082
バツグンのスタイル、見てやってください。
④DSC08807S
先ほどのギンリョウソウは個立ちでしたが、このように大きな株になっているものも在ります。Yahoo写真検索に出されたギンリョウソウの写真の枚数は98400件。
⑤ギンリョウソウ
森の中でこれに出会ったら、何だろう?と写真を撮りたくなる人が多いのはうなずけます。私の見た株はちょっと盛りを過ぎていましたが、大量の写真の中にはたくさん、盛りのきれいな大株がありました。イイナ~

でもね、芽立ちから枯れるまでをつつくのが「わくわく」なので、いきますよ~さらに進んだステージ。
⑥DSC00287r
盛りの花と比べると、
1)花弁が痛んでいる(あたりまえ!!) 
2)雄蘂が伸びている。葯も熟している?(やはり雄性後熟?)
3)子房がふくらんで丸くなり、大きくなっている。(子供が育っているのね。オメデトウ!)
さあ、次は?
⑦ギンリョウソウS
⑧ギンリョウソウS
あ~~ら、花弁がなくなっちゃった。・・・・溶けちゃった? 
もう雄ずいも終わり。花糸に毛があったのですね。これはこうならないとわからなかった。
花が終わると植物体は黒くなるそうです。そして果実は「液果」となる・・・・ということは動物に食べてもらって種子散布?? どうなんでしょう?

どんなステージも見逃すべからず。ギンリョウソウにはいろんな秘密が詰まっていてまとめてみて私は「びっくり眼(まなこ)」!。

あ、またギンリョウソウの蕾があがっている。何か「発見」はあるかな?
⑨DSC08818S
近づいてみると「アワフキムシ」の幼虫の巣でした。なあ~んだ、がっかり。もう森のあちこちがアワフキムシの巣だらけです。
⑩DSC08820Sr
姿形がギンリョウソウの蕾によく似ているの、何とかしてほしい~~
こうやって木の枝についていてくれると助かるんですけれどね。
⑪DSC08821S
これをまとめるに当たってネットで調べたら、アワフキムシがどうやってこの巣を作るのか、成分は何か(なんとアンモニウム石けんなのだそうです。どおりで泡が立つわけ!)とか、敵のアリがこの上をあるくと沈んで死んでしまうのだとか、・・・・まあ、口をあんぐりの面白い情報が一杯でした。ここに書ききれない面白さですので、ぜひ「アワフキムシ」を調べてみてください!

ギンリョウソウに似た種にアキノギンリョウソウ(ギンリョウソウモドキ)があります。花期が名前の通り8~9月なのと、果実がさく果、見た目も黄色みを帯びてほっそりとしているのが区別点です。
⑫DSC00283
今の時期、森の中でひっそりとさいているギンリョウソウ、姿もきれいですがワクワクもいっぱい!
私はまとめてみて、納得も、???もたくさんになりました。(いつもですけどね~)

PS.訓練所入所2週間前になりました。いよいよ準備も大詰め。野暮用がいろいろで野山に行くのも難しくなりました。更新するのも時々になってしまうと思います(先が読めません)。
訓練の様子やモンゴルの様子などものせたいのですが、このサイトと一緒だと内容があまりごちゃごちゃになると思ったので、もうひとつ「H2O わくわく発見記~in Mongol~」をつくりました。国際協力やモンゴルの内容はそちらで、花はこちらで、と分ける予定です。
まだ何も書いていないブログですが、左のリンクから中に入れます。

また、モンゴルの花に出会えるまで半年以上間が開くかもしれないので、時間があるときに昨年の「日本植物友の会」の掲示板に出したもののいくつかを書き直してこちらの出してみようかと考えています。
うまくいくかどうかわかりませんがいろいろ工夫してみます。応援してください。
  1. 2011/06/22(水) 00:00:17|
  2. 植物
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いとおかし

日本の古語で「大変興味深い」のが「いとおかし」。今回は私にとっては大変興味深かったので「いとおかし」ですが、本当は 「いと お~~ 樫!!」です。

樫を辞書でひいてみたら「ブナ科コナラ属の総称」となっていました。
5月20日の「コナラの春」で、コナラの雌花雄花をご紹介したのですが、なじみ深いコナラでさえ、雌花がどんな形でどうつくのか知りませんでしたから、その他のものは推して知るべし、で全く注意して見たことがありませんでした。

で、今度はシラカシの雌花が変化した若い果実を見ることが出来たのです。シラカシをふと見上げて、こんな光景が目に入ってきたときの驚きといったら・・・・・!
え、よく見えませんか?それではもう少し近づきます。
①DSC084402
こんな穂が一杯ついていたのです。シラカシってこんなふうに雌花序が出来るんですね!「いと お~~樫!!」
②DSC08437しらかし
じゃ、どんどん近づいていきますよ!
③DSC084462
④DSC084352
花柱は他のコナラ属の仲間と同じで3つにわかれています。そして、シラカシは花が咲いた年の秋に実が出来るんですって!
マテバシイは2年かかったのに(さすが「待て」バシイ、ですね)

これが秋の様子です。そういわれれば果軸に数個の果実がついていました!
これでそれぞれのステージが繋がったぞ!
⑤DSC00322T
コナラを比較のためにもう一回見てみましょう。これが花の時期。
⑥DSC02938no2tr2
花期であればシラカシも雄花をこういうふうに垂らしていたはず(どちらも雌雄同株ですから)。
家から自転車で数分の場所です、モンゴルから帰ってきたら絶対見てみよう!!
さて、コナラ、青い矢印の部分に雌花があり、数個つくのでした。

で、しばらくして若い果実になったのがこれ。シラカシのような長い穂にはなっていませんね。
⑦DSC084592
⑧DSC084512
そしてこれが果実。この子にしてこの親あり、ですね。またまたステージが繋がったぞ。
⑨DSC05952s
そしておまけにミズナラ。
ミズナラの若い果実です。ずいぶん密集していますね。花序は短く果実が数個が密集してつきます。
⑩DSC00519s
ですから果実はこう。
⑪DSC03443s
それぞれの果実の「はかま」やドングリ自体の形は同じ属でもけっこう違うのですね。
⑫ドングリ
最後にドングリの芽生え!(多分コナラ)       これは「愛お」ですね。
⑬ドングリ芽立ちS
まだまだいろいろなカシたちの雌花も雄花も見ていません。どれもきっと「お~~」と思うに違いありません。
気をつけてみてみたいものです。 みなさんも「いとおかし」、と思っていただけました?
  1. 2011/06/20(月) 12:00:58|
  2. 植物
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脳みそギシギシ

タイトルでおわかりのように今日はタデ科ギシギシ属Rumex。可愛い響きの属名ですが、和名の方はギシギシと歯ぎしりのようで響きが良くありません。加えて在る場所が湿っているヤブや河原や空き地だったり、びっしりとアブラムシがくっついていたり、あまりまじめに観察してませんでした。
ところがスイバの花がちょっと魅力的だったのでまとめる気になりました。おつきあいください。

これがスイバ。ギシギシの仲間とは葉の基部の形で区別。
スイバの仲間でも、スイバの葉の基部はヤジリ型、ヒメスイバは葉が矛型になるので区別します。
ところでスイバの花って思い浮かべることが出来ます?
①スイバ
雌雄異株。雄花がこれ。なかなかきれいではありませんか。
②DSC053752
そして雌花がこれ。赤いのは柱頭で房状になっているのは花粉を受け止めやすくなっているためとか。
こちらもなかなかきれいでありました。
③①DSC054152
雌花の方には当然果実がつきます。ちょっと考えると赤いもじゃもじゃがどうやってこの果実になるのでしょう?
④DSC054023
これをつないでみることにしました。①~⑦を追ってみてください。
⑤DSC054102
咲き始めは柱頭の赤が目立ちますが、その下に隠れていた子房(内花被片の3枚に包まれて三角柱のようになっています)が段々大きくなり、あの果実の形になります。確認いただけましたか?
上の写真、偶然ですが、よくこれが全部写っていたものです。

こちらはギシギシの仲間、エゾノギシギシの雄花です。スイバに比べると葯の数が多いようです。
⑥エゾノギシギシDSC07976雄花
ギシギシの仲間はアブラムシびっしりつくことが多いですが、上の株もそうで雄花の向こうにアブラムシが見えているのがわかりました?興味のある方だけ戻ってみてください。気づいたら嫌な方は絶叫してしまうかも。

多摩川に行くとエゾノギシギシとナガバギシギシがたくさんありました。
Aはエゾノギシギシの葉で、中央の脈状に赤い斑点が出ます。
Bはナガバギシギシで中央に赤い斑点が無く、葉の縁が強く波打ちます。
⑦葉の比較
果実の違いをお話しする前に、果実の部分の名称を説明しておきます。
赤い矢印の部分がさっきのスイバでみた「内花被片」です。この部分の鋸歯の有無や形で種を判別します。
黄色い矢印の部分が中脈で、こぶ状ふくらんでいます。この部分と内花被片との大きさの比較も判定に使います。
ナガバギシギシ果実DSC085802
これは果実。
Aはエゾノギシギシで内花被片の縁に鋸歯がが出ます。Bはナガバギシギシで内花被片は長卵形、全縁です。
⑨連結
納得なさいましたか?・・・・でも、Bの方よく見ると鋸歯がありますよね。
さらに中央のこぶ状突起がこんなにはっきりしないのがナガバギシギシの特徴なのに、はっきりしすぎています。なんだか変だなあ。

もう一回葉と実を見ましたが、下の写真のように葉がナガバのギシギシの特徴がばっちりなのに、果実の翼の部分には鋸歯が見えます。もしかして雑種かな?早速ネットで調べました。
そこにはたくさんのギシギシ同士の自然交雑に関する情報がでていました。これなら納得です。
⑩ナガバギシギシDSC085592
さっきのAとBの葉でもAはエゾノギシギシなのに葉の縁が波打っていますし、Bはかすかですが葉の中央の脈に赤い点が見えます。
果実もAはエゾにしては鋸歯がはっきりしないし、Bは逆に鋸歯がないはずなのに細かい鋸歯が見えています。
それぞれどちらかの親の形質をより強く表現した交雑種だと思います。

C,Dはそれぞれ別の個体ですが、こちらも雑種のようです。同じ個体の中でも鋸歯がはっきりしていたりしていなかったり、こぶがはっきりしていたりしていなかったり、様々な形質が出ていますね。
⑪
ギシギシたちはこの後そのまま茶色く枯れているのをよく見かけます。これもちょっと不気味ですねえ。
DSC085752.jpg
ふぅ~~大変でしたよね。私もまとめながら脳みそがギシギシ言いましたよ。
でもギシギシの仲間の雌花はスイバの雌花を透明にしたようでとても綺麗なのだそうです。どんなものも見過ごすと損をしますね。
アブラムシのつかないも少し早い時期に観察してみましょう。

PR.大先輩が先日北海道で撮ったエゾノクサイチゴの写真を貸してくださったので、16日の「Berry tasty」に加えさせていただきました。「納得がいかない写真」なのだそうですが、私から見たら「こんなにきれいなのに!!」です。是非見てくださいね。
また、記事に大きな誤りがあったので、書き直しをしました。ご迷惑を掛けて申し訳ありませんでした。
  1. 2011/06/19(日) 15:00:16|
  2. 植物
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新参者

東野啓吾の本またはドラマではないのであしからず。
多摩川に行ってきました。多摩川は昨年どっさり咲いていた花が見あたらず、新参者がどっさり咲いている、なんて言うことが多々ある、植物にとっては激戦区なので面白いです。
今回はもう遅いかなあ、と思ったのですが、カワジシャ、オオカワジシャなどの果実を透過光で撮ったらどうなるかな、とか、毎年のおなじみさんたちを見に行ったのですが、時期が違ったせいか、カワジシャたちは見あたりませんでした。
替わりに今まで見たことのない花が咲いていました。これです。何でしょう?
?DSC08624
この花、ツルアリドウシの花にそっくり。葉が対生なこと、花が十文字なこと・・・アカネ科ですね。帰化植物でしょうが岩の間に咲いているところ、高山植物のようでなかなかです。
?DSC08613
多摩川、アカネ科、帰化植物、と入れてネットで調べたら「メリケンムグラ」はヒットしました。開いてみると、そうそう、これだ!
メリケンムグラでございました。北米原産の1年生草本。湿り気のある場所が好きなのだそうです。
?DSC08619
近くにこの新参者。私は初めて見ました。今度はナデシコ科のようです。同じようにネットで調べてみました。
?S
サボンソウ、ナデシコ科。ヨーロッパ原産で明治初期に入ってきたそうです。サボンソウの「サボン」はシャボンで、葉にサポニンが含まれていて、泡立ち、石けんの替わりに使われたところからその名があるそうです。どこかのお庭から逃げてきたものでしょうか?(花に来たアブが偶然空中に止まって写っているの気づかれました?)
?DSC08636
黄色いそうめんのようなものはアメリカネナシカズラ。葯30年ほど前にこの河原に現れた「新参者」ではありますが、それから瞬く間に広がり、多摩川に昔からいたような顔をしている帰化植物です。昨年いろいろ調べたときに知った「ヒルガオ科」所属というのがちょっと驚きでした。
さて、このアメリカネナシカズラ、何を襲っているのでしょう?
?DSC08649
こちら、カナビキソウです。ビャクダン科カナビキソウ属(Thesium)
?DSC08648
なんと半寄生植物で、根を他の植物のものに食い込ませ、養分を吸い取っていると言うことですが、何の植物に寄生するのかはよくわからないようです。半寄生ですから緑色で自分で光合成もしています。
半寄生植物のカナビキソウに寄生植物のアメリカネナシカズラがとりつくなんて、二重寄生ですね。養分吸われる方はどうなるんでしょう!?面白いものを見ました。

今の時期、河原にたくさん咲いているコマツブツメクサもヨーロッパ原産の帰化植物です。これは毎年かわらず咲いていて、新参者という感じがしません。
?コメツブツメクサDSC08537
花の拡大です。
?コメツブツメクサDSC08526
コマツブツメクサには類似品があり、その1つがこのクスダマツメクサ。やはりヨーロッパ原産で、花序がコメツブツメクサより長く「くす玉」のように見えるところからこの名があるそうです。ごらんのように旗弁の筋が目立つのが区別点だそうです。上のコメツブツメクサと比べてみてください。
?クスダマツメクサDSC08601
ビロードモーズイカ。ゴマノハグサ科モウズイカ属の帰化植物で、地中海沿岸原産の2年草。全身毛だらけです。荒れ地が好きで、河原には良く出てきます。花を撮ってみたらなかなか面白かったのでご紹介。
?ビロードモーズイカ
最近多摩川の河原に増えて、河原を埋め尽くしているのがこれ、アレチハナガサです。河原が紫になっていることもあるほど。
?DSC08569S
ヤナギハナガサと似ていますが、1)花がヤナギハナガサより疎である 2)花筒が短く、萼の中に隠れる(ヤナギハナガサの花筒は萼の3倍ほどだそうです) 3)アレチは葉が茎を抱かない などだそうです。
?DSC085672
ヨーロッパ原産の帰化植物、グンバイナズナ。私にはおなじみで新参者ではなかったのですが、今回撮った写真を見てみると、花からどのように軍配(果実)が出来るのかが繋がって、面白かったのでご紹介。
?DSC08502
今はよい季節だから皆さん山へいらっしゃっているかもしれませんね。その間に、河原でもいろいろな植物がいろいろなステージを迎えているようですよ。
私にとっての新参者は最初の2種でしたが、帰化植物という意味も含め、「新参者」のご紹介でした!みなさんはヘェ~はありましたか?(それにしてもネットで未知のものがあっという間に調べられるのを改めて実感。凄いですね。帰ってきたら絶対スマホにして屋外で検索しようっと!)
  1. 2011/06/18(土) 15:00:59|
  2. 植物
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Long way home

今日遊歩道を歩いていてこんな花に会いました。さあ、何の花?
①DSC084102
今、あちこちで咲いているクリを思い浮かべた方が多いと思います。クリではありません。
もう少し全体を写してみます。
②DSC084762
更に広い範囲を。もうおわかりですね、マテバシイ(ブナ科 マテバシイ属Lithocarpus)です。これがこんな花をつけるなんて、意識したことがありませんでした。
③DSC084082
こちらがクリでした。クリは雌雄同株で、花序にたくさんの雄花がつきますが、花序の先端の数本の根元に矢印のような雌花がつきます。同じでしょうか?(クリはブナ科クリ属Castanea)
③クリDSC082012
探してみましたが、雌花らしきもの、みつかりませんねえ。
③DSC08410
たくさん花をつけているものに混じって花のない樹がありました。これだ、男木と女木なんだな!
④DSC084222
探してみて、会ったのがこれ。これって雌花?他には見あたらないからそうなのかな?芽にも見えます。
⑤DSC08432
もう少しいろいろ見ているうちにこんな株を見つけました。
⑥DSC084602
あ、雌花序がある。・・・・といってももう果実でした。男木と女木ではなく雌雄同株だったのかあ。さっきのはやはり芽だった・・・・あぶないあぶない早とちりしちゃうとこでした。
帰って調べたらこれは2年目の果実で、今年これがドングリになるはずです。(1年目のものはまだドングリになりません)
⑦DSC084632
そうか。雌花序があるのだな。・・・と探したけれど、有るのは雄花序ばかり。雌はどこだ???

花序をしらみつぶしに見ているうちに変な雄花序を見つけました。最初はまだ咲いていない若い穂なのかと思ったのですが、この穂を撮影して見ると・・・・
⑧DSC084682
これが拡大したものです。ね、上の写真で赤い矢印がついていたところには雌花があったでしょう?なんと先端は雄花、下部は雌花というややこしい仕掛けでした。
⑨DSC084672
これが雌花の拡大です。
⑩DSC084802
よく見ると、2年目の雌花序で、先端に雄花の跡がついているものがありました。な~るほどね。
⑪DSC084652
去年の冬、一生懸命探してやっと出会えたマテバシイの果実です。穂になってたくさんつくのがコナラ属と違うので見てみたかったのでした。
⑫DSC042062
同じくドングリの仲間で探して探して手に入らなかったのが、O先輩が探し出してくださった、シリブカガシがマテバシイ属だと言うことに気がつきました。なるほど、ドングリの付き方が同じですね。(それにしてもこの実つきの悪さはなんと言うこと!)
⑬DSC033752
今回は真実にたどり着くまでに紆余曲折、Long way home だったのにおつきあいいただき、申し訳ありませんでした。このタイトル、紆余曲折だったことと、マテバシイにひっかかってなかなかお家に帰れなかったことを引っかけました。
でも、この曲がりくねった道が楽しい!  マテバシイよ、もう君とは深い仲だね!


PS.今日から「やまそだち」さんのブログをリンクさせていただきました。大変きれいな写真を撮っていらっしゃいます。HPの充実しています。みなさまもぜひお訪ね下さい。
  1. 2011/06/17(金) 18:00:15|
  2. 植物
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Berry tasty

バラ科旧オランダイチゴ属 Fragaria が少し集まったのでまとめてみました。旧と書いたのはAPGⅡ分類では「キジムシロ属Potentillaにまとめられているためです。
Fragariaは香りのある、という意味なので、果実は皆甘く芳香があって美味しい仲間ですね。
ノウゴウイチゴ、シロバナノヘビイチゴ、エゾノクサイチゴ(写真無し)、帰化植物のエゾノヘビイチゴ、栽培品種のオランダイチゴなどがそれに入ります。
さあて、また比べ見ましょうか。
①オランダイチゴ属連結
この写真で、仲間分けをします。目の付け所の第一は、なんと花弁の数でした。1つだけ仲間はずれを見つけてください。


②ノウゴイチゴ 連結s
花弁の枚数が最も多いノウゴウイチゴ(7~8枚)とその他のイチゴ(5~6)に分けます。
上の写真がノウゴウイチゴです。

4つの写真の中で最も似ていたのがノウゴウイチゴとオランダイチゴではなかったですか?
でも花弁の数が違いますね。
③DSC02999連結
オランダイチゴの方が葉の鋸歯が荒く、栽培品ですから葉や実が大きいのも違います。
④DSC029982
では残りのエゾノヘビイチゴとシロバナヘビイチゴを比べてみてください。どこに目をつければよいでしょう。
⑤DSC07648連結
お気づきの通り、中央の「花床」の部分と葯の長さに注目です。
花床より雄しべが短いのがエゾノヘビイチゴ。
シロバナノヘビイチゴは花床より雄しべが長いですね。もしあったら、エゾノクサイチゴもシロバナと同じでした。
エゾノヘビイチゴは北海道で撮影。ヨーロッパ原産で北海道の中西部に帰化しているそうです。
⑥DSC05935エゾノヘビイチゴ
こちらはシロバナノヘビイチゴ。よく群生していて花の時は見事だなあ、と思います。
⑦DSC07766shirobananohebiichigo
エゾノヘビイチゴと対照的に、雄しべの方が花床より長いのが特徴
シロバナノヘビイチゴとエゾノクサイチゴの区別は、花柄の毛が斜上するのがシロバナノヘビイチゴ、開出するのがエゾノクサイチゴ、だそうです。エゾノクサイチゴは帰化植物ではありません。

これでめでたく分けられた、と思うのですが、きっと「花が咲いてないときはどうするの?」と納得していない方がいるでしょう(私を含め)
⑧DSC038522
ノウゴウイチゴとシロバナノヘビイチゴを比べてみます。
1)ノウゴウイチゴの葉の方がやや白みを帯び、光沢がない。
2)シロバナノヘビイチゴの側脈の方が深くへこむ。
3)ノウゴウイチゴは鋸歯が荒く、先端に毛がある
というような違いがあります。是非そんな点をご注目ください。
⑨葉
ではいつものように「これなあに?」
花弁は( )枚、花床より雄しべが(   )・・・・だから(     )
⑩クイズ
簡単すぎましたか?
シロバのヘビイチゴですね。今この瞬間は見分けるのに凄く自信があるのですが、使わないときっと忘れてしまいますね。皆さん、良かったら使ってやってください。
今日は「Berry Good」をいただけますでしょうか?

追記

匿名希望の大先輩が先日エゾノクサイチゴを撮影されたので、おねだりして写真をお借りしました。みなさん、これがエゾノクサイチゴですよ~~!!
エゾノクサイチゴ
きれいな写真でしょう? 上の文中で書いたように、シロバナヘビイチゴは花茎の毛が「斜上」に対して、エゾノクサイチゴは「開出します。よくわかりますね!(私の撮ったシロバナヘビイチゴはあまり良くないけれどとりあえず比べられるかな?)
これで旧オランダイチゴ属はみんなそろいました。
おっと、果実がまだです。強力な熊よけを手に入れましたので今度は是非果実の写真を撮りたいですね。
○○様、写真を貸していただいてありがとうございました!

PS.この記事は6月19日に書き直し訂正をいたしました。16日にUPした時点で誤りがありましたことをお詫びいたします。
  1. 2011/06/16(木) 15:14:01|
  2. 植物
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愛しいあなたは 今どこに

これはイナモリソウ。今の時期に見られる花です。
アカネ科イナモリソウ属Pseudopyxisの1種。プセウドピクシスなんて、メアリーポピンズの呪文のようですね!
アカネ科らしい対生のきっちりした葉で、几帳面な子が几帳面に描いた花のようです。
①DSC08075S
実はイナモリソウ、秘密があって、異形雌しべなんです。つまり、雌しべが長いタイプと短いタイプがあるって言うこと。
もう、これは雌花(雌しべが長い方)、雄花(雌しべが短い方)、って言っていいのでは、という方もいます。
下の写真を見ていただいてどっちがどっちかおわかりいただけますね。
②DSC080751S連結
下の写真は両方とも雄花型ですが、左の方が若いステージ、右の方が古いステージで、雄花型のものは咲いたときから終わるときまでずっと雄花だと言うことがわかります。
③イナモリソウ連結
花弁がちぎれている花がありました。この部分でもまだ「短雌しべ」は見えてきません。ちっちゃいのだなあ(退化している?)
④イナモリソウ5
植物の大先輩のO様が参考に、と送ってくださった写真は殆どが雄花型で、私が自分で撮ったものは殆どが雌花型でした。場所によって雄花型が多い場所と雌花型が多い場所があるのでしょうか。並べてみたので見てください。(上の列は雌花型 下は雄花型です)
⑤イナモリソウ連結雄雌
高尾山には高尾山で発見されたホシザキイナモリソウというイナモリソウの変種があります。
1)花弁がイナモリソウは5枚だがホシザキイナモリソウは6~7枚のものが多い(5枚もあります)
2)ホシザキイナモリソウの花弁は細く、縁がまくれている
などが区別点です。
⑥DSC08075S
この花もイナモリソウと同じ異形雌しべのようです。下の写真の株は雄花型ですね。
⑦DSC080801S
この写真では花弁に葯がどのようついているのかよくわかりました。
⑧DSC080941S
並べてみましたが、みんな雄!  私が歩いたコースでは雌は一つも見られませんでした。きっとどこかに雌がいるのでしょう。「愛しいあなた(雌)は、今どこに~~♪」
⑨ホシザキ
ところで、雄花型が結実しないのだとすると、イナモリソウの仲間は多年草なので、数年間は花が咲くとしても、この花たちが咲いている場所ではしばらくするとホシザキイナモリソウが見られなくなるのでしょうか?
それとも、今年は雄型、来年は雌型と年度で代わるとか、あるいは芽が出て初めの頃は雄で、数年咲くと雌になるとか、同じ場所に咲く花でも変化するのでしょうか?
皆さんはどう思います?これは継続して何年も観察しないと答えが出ないでしょう?高尾山では観察を多年行っている方がいるはず。知っていたら教えてくださ~~い!!

イナモリソウにはフイリイナモリソウというのもあるそうです。見てみたいです。
歩くたびに何かが宿題になっていきます。昨年の宿題はだいぶ解決したものもあるのですが、この課題はまだまだ時間がかかりそう。しばらく観察が出来ない私に代わって、みなさん、どうぞよろしくお願いいたします。

追記

昨日、ホシザキイナモリソウの雌花型が見つかったので追記します!!
やっぱりあったんですねえ。雌しべの長いものが。残念ながらもう終わって子房の所から花弁が落ちてしまっていましたが、とりあえず、ホシザキの方にも2タイプがあるのはわかりました。しかも、赤い矢印の所、葯のようなものが見えています。これからするとイナモリソウの雌しべ型も毛がたくさんあった入り口の奥に、退化した葯を隠しているのかもしれません。
多くの花が雄花の時期、雌花の時期をずらしたり、こうやって雄花型、雌花型になったりしているのですね。
皆さんもイナモリソウの中、見てみてください!毎年出会うその子が、同じ性なのか、ぜひ確認してくださいね!
DSC00722ホシザキイナモリ
*写真をたくさん貸していただき、いろいろ教えてくださったO様に感謝を捧げます。今回はH3Oでしたね!

  1. 2011/06/15(水) 18:03:24|
  2. 植物
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プロフィール

エイチツーオー

Author:エイチツーオー
ただいま海外シニアボランティアとしてモンゴルに派遣されています。植物と科学実験大好きです。
モンゴルではなかなか簡単に植物観察ができませんが、素敵な出会いがあったらUPします。皆様よろしく!
植物は素人ですので記事に間違いがある可能性があります。間違っていましたら教えてくださいませ。この場でまとめながら勉強したいと思っています。よろしくお願いいたします。

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