H2O わくわく発見記

主に植物、科学、国際協力などの分野で出会ったこと、感じたことなどをまとめていきます。今日はどんな出会いが待っているでしょう?いくつになってもワクワク!みなさまよろしく!

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5月の記事一覧

5月    タイトル        登場植物
5月1日 若葉恋歌2      (サンショウ、ハナイカダ、オニグルミ、ケヤキ、アオハダ)

5月2日 親指姫の見る世界 (アゾマイチゲ、ニリンソウ、ニワトコ、オトコヨウゾメ、マルバコンロンソウ、ミヤマエンレイソウ)

5月3日 スミレのメルヘン (アケボノスミレ、ナガバノアケボノスミレ、ナガバノスミレサイシン、マキノスミレ フモトスミレ、ミドリミツモリスミレ)

5月4日 ほぉ~      (ホオノキ、コブシ、シデコブシ)

5月5日 ケヤキの芸   (ケヤキ)
5月6日 1人より2人?2人より1人? (ヒトリシズカ、フタリシズカ)

5月7日 ああ、きれい! (モミジイチゴ、サワシバ、アブラチャン、ミズキ、ヤマボウシ、カジカエデ、ケヤマハンノキ)

5月8日 赤いフェニックス (イタヤカエデ、オオバキハダ、カマツカ、イロハモミジ、ヤマザクラ、アセビ、ベニバナトチノキ、ヌルデ、ヤマウルシ)

5月9日 扇の舞 (イロハモミジ)

5月10日 拝啓、皆さん、その後いかがですか?
            (ハナミズキ、ヤブデマリ コブシ、リョウブ、 クロモジ雄花雌花、ミツバアケビ、カツラ雌木(果実種子))
5月11日 清く正しい同棲生活 (イチョウ)

5月12日 まるでぬいぐるみ (シナマンサク、マンサク)、

5月12日 あおい鳥 (イヌシデ、サワシバ、チドリノキ、クマシデ、ブナ)、

5月13日 森のクマさん (アカシデ、イヌシデ、クマシデ、サワシバ、シラカシ)

5月14日 二角獣現る? (トサミズキ、ヒュウガミズキ、シナミズキ、マルバノキ)

5月14日 UFO (ヤマグルマ)

5月15日 愛しきスミレたち (アケボノスミレ、アカネスミレ、ゲンジスミレ、タチツボスミレ)、

5月16日 魚の骨が引っかかるんです (ミテラ ティフィラ、コシノチャルメルソウ コチャルメルソウ モミジチャルメルソウ)

5月20日 コナラの春        (コナラ、クヌギ)

5月21日 スミレの花咲く頃 (オオタチツボスミレ、アイヌタチツボスミレ、ミヤマスミレ、フギレオオバキスミレ、フチゲオオバキスミレ、ケタチツボスミレ)

5月22日 またお会いできて光栄です (カツラ、キタコブシ、コブシ、カラマツ)

5月22日 小島さんに会いました (コジマエンレイソウ、シロバナエンレイソウ、オオバナノエンレイソウ、エンレイソウ)

5月23日 北の春の桜モミジ (シウリザクラ、オオヤマザクラ(エゾヤマザクラ))

5月23日 コロボックルの花祭り (アキタブキ、フキ)

5月24日 驚きの声 (オヒョウ、アキニレ)

5月24日 エゾノフェニックス (ナナカマド)

5月25日 覚りを開けますか (モイワボダイジュ、オオバボダイジュ)

5月26日 天を目指すもの (ツルアジサイ、イワガラミ(ゴトウヅル))

5月27日 エゾのフェニックス (エゾイタヤ)

5月28日 まゆみの秘密 (マユミ ニシキギ、コマユミ、オオツリバナ)

5月29日 Veronicaの驚き
         (コテングクワガタ、テングクワガタ、タチイヌノフグリ、オオイヌノフグリ、イヌノフグリ、ヒメクワガタ、グンバイヅル、コゴメイヌノフグリ、ムシクサ)
5月30日 エゴイスト    (エゴノキ、ハクウンボク、オオバアサガラ)

5月31日 カナンの地       (タラヨウ、ソヨゴ、クロガネモチ、イヌツゲ、カマツカ、ワタゲカマツカ、ナナカマド)

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  1. 2011/05/31(火) 23:57:34|
  2. 植物
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カナンの地

聖書に出てくる「カナンの地」というのをご存じでしょう?「乳と蜜の流れる大地」神がアブラハムの子孫に約束した豊かな豊かな大地です。乳と蜜の金銀の川の流れの美しさを想像し、その言葉の響きがが印象に残っていました。

これはタラヨウ、モチノキ科モチノキ属(llex)です。5月8日に撮影しました。
見てください、花からあふれる蜜を!花が蜜できらきら光っているではありませんか。
①DSC05024タラヨウ
花にカメラを向けていると上の方から何ともいえないうなりが聞こえてきました。この蜜に群がる虫たちの羽音です。
何千、もしかしたらそれ以上の虫たちが一斉に立てる羽音は恐ろしくさえありました。
通りがかる人たちはこの樹をよけて通っています。
写真を撮り終えて下から花で黄金色に染まった大木を見て、人がよけて通ったわけがわかりました。
大きなクマンバチが乱舞しています。その中にアオスジアゲハがひらひらと舞い、不思議な虫柱が出来ていました。
その様子を写真を撮ろうとしましたが、クマンバチは思いの外高速で動いていて失敗。
樹を見上げながら、頭にひらめいたのは「カナンの地」。
今どこを見ても人にとってのカナンの地はないのかもしれませんが、虫たちには毎年約束されたカナンの地があったのです。
ごちそうに夢中になっている虫たちに、昔から変わらず全てのものに平等に注がれる神の愛を感じました。

モチノキ科の花は地味かもしれませんが花から蜜をあふれさせているものが多いようです。
これはソヨゴ。子房の周りに光っている蜜が見えますか?
②DSC02545ソヨゴ
これはクロガネモチ、一番上の花の子房の周りに光る蜜が見えていますね。
③DSC02561クロガネモチ花拡大
④DSC02561クロガネモチ
これはイヌツゲ。左の花には蜜がありますが、花が終わったのでしょうか、右の花には蜜がなくなっています。
⑤DSC02537イヌツゲ連結
カナンの地はモチノキ科だけではありませんでした。バラ科の花たちにも蜜があふれる花をよく見かけます。
これはカマツカ(バラ科 カマツカ属)
⑥DSC05422カマツカ花拡大
⑦DSC05424カマツカ
写真を整理していてカマツカに似ているけれど毛深い不思議なものを見つけました。日光植物園にて6月中旬に撮影。ワタゲカマツカでしょうか。
⑧DSC05151ワタゲカマツカ?
これは以前エゾのフェニックスで出したナナカマドですが、ハナアブの仲間達にはここがカナンの地に見えることでしょう。
⑨DSC04977ナナカマド
バラ科にはまだまだ蜜を流している花がたくさん。これは明日またUPします。

おまけ:タラヨウの果実をつけます。あの花がこの形に・・・・納得でしょう?

⑩タラヨウ実
  1. 2011/05/31(火) 00:21:01|
  2. 植物
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エゴイスト

初夏の陽ざしにまぶしく輝くのはエゴノキ(エゴノキ科エゴノキ属Styrax)
まとめようと保存しているうちにどんどん日がたってしまいちょっと時期遅れなのをお許しください。
エゴノキが咲くときは辺り一面真っ白になり豪華ですね。この写真の背景の真っ白なのも全てエゴ。
①DSC07396tr
少し時期が遅いですが青空にエゴノキの花びらが輝いています。枝ががくがく曲がっていますが、エゴノキの若枝がよくこうなっていますね。
②DSC07197
葯の表面に白い点々があるのに気がつきました。これは何でしょう?
③DSC07401s
少し時期が遅かったせいでこんなきれいなものに出会いました。エゴノキの若い果実。
④DSC07244s
萼の中に未熟な果実が透けて見えています。もっとはっきり見てみたいですね。
⑤DSC07285s
果実は柱頭が残っているもの①と、とれてしまうもの②があります。内部をのぞくと粉白緑色の若い果実が見えました。
⑥DSC072372
こちらがおなじみのエゴの果実。さっきの画像のように、柱頭がとれたものと残っているものがありますね。
⑦DSC08420s
左の茶色いものが熟して果実が割れ、中の種子が見えているところです。中の種子はヤマガラの好物だそうです。
ご存じと思いますが、エゴは「エグイ」からきた名前といわれ、果実には「エゴサポニン」という毒があって、食べようとするとエグイ味がするそうです。(人体実験はしてません。ちょっと怖くて)
昔は実をすりつぶして川に流して魚毒として使い、これで魚を捕ったそうです。どれくらい流すと魚が浮くんだろう?
また、果実は石けんの代わりとして使われたそうです。(アルカリ性なのかしら?・・今度調べてみよう)

これはエゴノキ科エゴノキ属のハクウンボク。同じくらいの時期によく似た花をつけます。が、見分けに迷うことはありませんね。
⑧DSC05541s
葉の形、花序の形、あまりに違いますもの。
⑨DSC05524s
並べてみるとこんな感じ。
⑩花比較
冬芽はよく似ていますが、エゴノキは星状毛におおわれ、ハクウンボクは褐色の毛におおわれていて、これも違いがはっきり。
⑪冬芽
エゴノキの若芽にはしっかり星状毛が残ってますね。
⑫DSC02324若葉
今回まとめていて、オオバアサガラがこの仲間だったことを確認しました。花をもっとよく見てみたいものです。
⑬オオバアサガラ DSC01763s
なんでもぼんやり見てると名前は知っていても理解していないことが多いですね。そういう意味でブログに書くのは凄く勉強になっています。
今回はエゴノキの仲間でエゴにこだわったので「エゴイスト」・・・・ちょっと苦しいこじつけでした。
  1. 2011/05/30(月) 09:03:01|
  2. 植物
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Veronicaの驚き

最近こんな写真を撮りました。若葉から始まって何でも陽にすかして撮ってみいるのですが、撮ってびっくり。
水中の微生物が体内に卵を持っているようです。まあ、これが子孫であることを考えると同じですが、中の緑のつぶつぶは未熟な種です。この形は・・・・何の果実?
DSC074895.jpg
これの果実です。コテングクワガタ、ヨーロッパ原産の帰化植物で、最近あちこちに広がっているそうです
花は2~3mmと小さく、もっとシャープにしたかったけれど、限界でした。柱頭の赤いのが目立ちますね。
②DSC07480コテングクワガタ
こちらは志賀高原で見たテングクワガタ。Veronicaの中で茎の先に花序を作るグループです。やはり柱頭が赤いですね。こちらは北半球の亜寒帯、亜高山帯に分布する種で帰化植物ではありません。
③テングクワガタ
近くにタチイヌノフグリが果実になっていて、やたらめったら撮影したらタチイヌも撮っていました。そしてまたびっくり。タチイヌノフグリの果実が黄色みがかって見えるのは、果実の中の種子が薄いオレンジ色だからです。ネットで見た多くの写真でもこれの種子はオレンジでした。
④タチイヌノフグリ コテングクワガタ 比較
もうひとつ、付近にはオオイヌノフグリが生えていました。オオイヌノフグリの果柄は長いのですね。果実を陽にすかして撮らなかったので宿題です。今度撮ってみよう。
⑥DSC07445tr
これはオオイヌノフグリかタチイヌノフグリの種子。(撮った後でわからなくなってしまいました。)
タチイヌノフグリなら「種子は楕円形の板状で小さい」 オオイヌノフグリなら「種子は大きく舟形、または半球形」・・・・種子は小さかったですが、形の記述からいうとオオイヌノフグリ?・・・・・また宿題。
⑤DSC07452タチイヌ種子
オオイヌノフグリとタチイヌノフグリ、花の大きさや付き方で区別がつくと思いますが。花の形もタチイヌノフグリはちょっと菱形です。
⑥オオイヌノフグリとタチイヌノフグリ
春らしい(もう過ぎてしまいましたが)風景にオオイヌノフグリの空色がよく似合います。
⑦DSC04189ooinunofuguri
こちらはヒメオドリコソウとオオイヌノフグリ。
すっかりおなじみなので、オオイヌノフグリもタチイヌノフグリも日本古来からの植物のような気がしますが、明治時代の初めに外国から入ってきた帰化植物でした。
⑧オオイヌノフグリとヒメオドリコソウtr
こちらは日本に昔からあるイヌノフグリ。分布は日本全土と東アジア。オオイヌノフグリやタチイヌノフグリなどの帰化植物に押されて個体数が少なくなり、見ることがまれになっていますね。
⑨DSC01263イヌノフグリ2
花の色や大きさが最初に出したコテングクワガタに一番似ているように感じたのはイヌノフグリで、花も2~3mmと小さく、撮影が大変です。
⑩DSC03945サイズ イヌノフグリ
こちらは小石川植物園で撮影したコゴメイヌノフグリ。南ヨーロッパ原産だそうです。そのうちあちこちに広がるのでしょうか?
⑪DSC04747コゴメイヌノフグリ
こちらもベロニカの仲間でムシクサ。日本全土とアジア、アメリカ、オーストラリアと広範囲に分布する植物。
果実にムシクサツボミタマフシが産卵すると虫こぶが出来るのでそこから名前が由来しているのだそうです。
それも見たいですが、ムシクサ自体そんなに頻繁に見たことがありません。皆さんはいかがですか?
⑫ムシクサs
これはヒメクワガタ。本州(東北~中部地方)高山草原。やっと日本固有の種になりました。
⑬DSC09869ヒメクワガタ
下の写真も日本固有 本州中部で見られるグンバイヅルです。ヒメクワガタやグンバイズルなどの高原の花が見られる時期はもう目前になってきました。早めに入った梅雨が明ければ彼らのシーズンです!
⑭DSC01063
Veronicaはゴルゴダの丘に曳かれていくキリストの、血とつばに汚れた顔を、走り出て拭いてあげたという伝説の聖女ベロニカから名付けられたそうです。昔、この話を聞いた時、彼女の気高さ、優しさに感動しました。そんな優しい感じがVeronica属にはありますね。今日はオンパレードしてみました。
オオイヌノフグリの色は大好きだし近縁の種を見分けるのは手頃(!?)で楽しいし、好きでしたが、細かく写真を撮ってまだまだいろいろなびっくりがあるんだなあ、と改めて感動でした。
PS.昨日からようこそカウンター変になっています。23日から5日間の記録が吹っ飛んでしまいました。なぜか不明。まあ、記事は飛んでないのでいいですが。カウンターと相性が良くないです。
  1. 2011/05/29(日) 11:02:40|
  2. 植物
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まゆみの秘密

①マユミDSC07432s
青木さん、小島さん、ときて、こんどはまゆみさん。紛らわしくってごめんなさい。
今、マユミの仲間達が花盛りですね。これはマユミ(ニシキギ科ニシキギ属Euonymus)。
これでもきれいですが小さい花をよく見てみましょう。
②マユミDSC07436s
こんな花だったなんて!!またまた発見、でした。赤い葯がきれいです。これは若い葯。

ステージが進むと、葯は黒ずんでいきます。花弁が蜜で光っているのが見えますね。
③マユミDSC07341花
この花の葯は黒くなっています。花弁の蜜も見られません。やがて白い花弁が落ちて右下のような若い果実になります。この子達はやがてどうなるのでしょう?
④マユミDSC07424tr
こんな形! やがて果実はもっとふくらんで、秋になると4つの稜のある薄いピンクの果実に熟し、中から赤い種子が出てきてきれいですね。(そのステージの写真がぼけていてここにつけられませんでした。くやしいな~)
⑤マユミDSC07408果実
これはまゆみさんのお仲間です。何でしょう?
⑥ニシキギDSC07421全体 (6)
ニシキギでした。また花をよく見てみましょう。こんなですよ!
⑦ニシキギ
金色のつるつるの部分がきれいですね。こんな花だったんだ、と納得していたら、あれ?へんだぞ?
何が変、て、右の花には中央の突起がないのに左のものにはあります。どうなっているんだ?
⑧ニシキギ
これを見るとどうなっているのかがわかります。
最初は真ん中の突起は無く(突起は柱頭ですね)、ステージが進むと柱頭が飛び出してきます。やがて花が終わるとおなじみの稜のある果実になっていきます。
⑨ニシキギ
そして秋にはこうなります。ただ、ニシキギの場合ステージが進むにつれて稜がはっきりすることはないようです。秋の果実と上の写真との間をつなぐ過程を見てみなくては。(今は納得できていません)
⑩ニシキギ
赤色のものは仮種皮。この中から種子が出てきます。種子もなかなかきれい。
⑪ニシキギ
これもニシキギに似てますがちょっと違いますね。これはコマユミです。ニシキギの枝に陵がでないもの。
同じように最初は柱頭がないのが、だんだん伸びるのはニシキギと同じですね。
⑫コマユミ
このコマユミの花では柱頭の根本に蜜がにじんでいるのが見えています。へえ、ここから蜜が出るんだ。
⑬コマユミ
これはツリバナの果実です。稜のある果実と中から飛び出した仮種皮に包まれた種子。これぞニシキギの仲間!
⑭DSC04099s
これはオオツリバナ。花弁や雄しべは5つですが、時たま4つのものが混じるのが特徴の一つ。いろいろ見てくると、ああ、あなたもまゆみさんの仲間ですね、と共通性が見えてきます。
⑮オオツリバナ
いかがだったでしょう。私としては今まで知らなかったまゆみ一族(ニシキギ属)の秘密にびっくりがいくつもでした。皆様は何「へぇ」でした?
  1. 2011/05/28(土) 00:19:37|
  2. 植物
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エゾのフェニックス2

エゾイタヤカエデが北海道の森で踊っていました。これは芽立ち。赤いきれいな芽立ちです。
頂芽と頂生側芽が展開したのがわかります。(頂芽の横に並んで付く側芽のことを、頂生側芽といいます。頂生側芽があるか無いかも種を見分ける手がかりになります。)
①DSC057922
これはもう少し展開した様子。上の写真の芽がどのように展開しているのを見てください。
②DSC066602
それぞれの芽は「混芽」で、花と葉が両方入ってました。
③DSC063282
イタヤカエデはもっと葉の赤みが強かったですが、エゾイタヤは黄色みが強いです。
5月中旬、まだ殆どの樹が芽吹いていない中で、エゾイタヤカエデの花や葉が北の春を黄色く染め上げていました
全体に色が薄くて、日がさすと光が透けてとてつもなくきれいです。
この芽は芽を包んでいた芽鱗が葉のようになっています。この芽がおかしいのか、それともこういう性質があるのか・・・不明です。
⑤DSC062172
少し赤みのある芽もあります。(ただし薄い)
⑥DSC06448tr
陽がさすと花も葉も光っているようです。
⑦DSC06431tr
林の中にさす陽に、そこだけ浮かび上がったエゾイタヤ。日本画の世界です。
⑧DSC064052
青空を背景にすると色がいっそう引き立ちます。こうなると私は眺めていたくて動けなくなります。
いつも歩くのが遅くてごめんなさい。
⑨DSC064542
花は一つの花序に雄花と両性花があります。はっきりしませんが葯が他より貧弱で中央が緑に見える花が両性花ではないでしょうか?
カエデの仲間は花の中央にドーナッツ状のつやつや光る花盤があります。これから本当に蜜がでているのか、蜜が出ているように見せかけてポリネーターをだましているのか・・・・宿題は昨年来そのままです。
⑩エゾイタヤ花
  1. 2011/05/27(金) 16:40:22|
  2. 植物
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天を目指すもの

①DSC06468
青空に黄葉が映えてます。今は春、そして天を目指して登るこれは何?

近づいてみました。丸っこく、細かい鋸歯のある葉をもつ、蔓性の植物。
②DSC06458s
正体はこれ、ツルアジサイでした。ツルアジサイも芽吹くとすぐに花芽が準備されているのですね。
③DSC06243s
芽立ちを順を追ってみていきましょう。例によっていろいろなステージが混在しているので繋げると成長の過程が見えます。
他の木の幹をはい登っている枝から出ているのは気根だそうです。(2年枝以上にでる)
また、樹皮が縦に細く紙状にむけるのも特徴。(知らずに撮ってましたが)
④DSC06609ツルアジサイs
新芽は葉裏の様子を見せてくれています。「脈に沿って短い毛が生えている」のがはっきりわかります。
脈腋に毛が密生するそうですが、それまではわかりませんね。
⑤DSC06610
この段階になるとツルアジサイの葉らしくなってきました。細かい鋸歯が片側に30以上あるそうです。
⑥DSC06220s
ツルアジサイの花は6~7月。右のイワガラミと似ていて、良く比較されますが、装飾花の花弁の数が違うので、花が咲けば区別に迷うことはありません。(でも私の悩みはどっちがどっちだったっけ、なんです)
葉の鋸歯もイワガラミは片側が20個以下、と少ないとのこと。
葉がツルアジサイの方が丸っこいですが変異が多いので要注意ですね。
側脈の毛もイワガラミの方が多いです。(しまった、葉裏をとるんだった!)
⑦ツルアジサイ イワガラミ 比較
若葉の頃は鋸歯のの数の違いが比較的はっきりしています。
相違点をよくわかった飢えで、しっかり写真を撮って、もう一度比べてみたいものです。
⑧DSC06222比較
帰ってきてからいろいろなシーンを取り逃していたのに気づくのは毎度のこと。でもめげずに、ツルアジサイのように上に向かって伸びていきましょう。
高いところからの眺めは素晴らしいでしょうね。いつかそういう視野を持ちたいものです。
  1. 2011/05/26(木) 23:22:52|
  2. 植物
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覚りを開けますか?

①DSC06233tr
この不思議な若芽、見たことありますか?(そんなに一般的な樹ではないと思います)場所は北海道。
可愛いのか醜いのかわかりませんね。印象に残ることだけは確かです。

これが開くとこうなります。ちょっとわかりやすくなりました
②DSC07024tr
さらにこうなります。葉の形が見えてきました。これは「モイワボダイジュ」アオイ科シナノキ属(Tilia)
③DSC06527tr
これは同じシナノキ科のオオバボダイジュです。
④DSC07159
菩提樹というとお釈迦様がその木下で覚りを開いた、といわれ、これが良く寺院などに植えられていますが、釈迦が覚りを開いた樹はクワ科のインドボダイジュだそうで、残念ながらこの樹ではないそうです。
それはさておき、モイワボダイジュの話をするには、まずオオバボダイジュを見ていただこうと思います。
葉の裏は白いですが、一見、見るから毛深くは見えません。

でもこの方法で拡大してみると、矢印のところを見てください、星形の毛(星状毛)がびっしり重なっているのがおわかりかと思います。
⑤DSC07162星状毛
葉脈の付け根を見ると赤い矢印の部分に白い毛が見えています。これがオオバボダイジュの特徴。
ボダイジュは中国原産の樹で葉裏は星状毛がオオバ同様に密生しますが、この白い毛の集まりはありません。
⑤DSC07168葉裏
もう一度モイワボダイジュに戻ります。「モイワボダイジュは葉裏の毛が少ない」となっています。相違を確認したいですね。
この時は葉のそばに寄れなかったので、ちょっとと遠いです。
⑥DSC06548tr
カメラの力で出来るところまで寄ってみましょう。これが限界。毛の様子はいかがでしょうか? わかりにくい?
⑦SC06548haura
もう一度最初の写真を見ていただきます。芽の中に葉が折りたたまれて入っているので、幸いなことに葉裏が見えています。これを見ると、毛が殆どありません。
⑧DSC06233tr2
モイワボダイジュの他の芽を見たところ、全くの無毛ではありませんが、オオバホダイジュの写真と比べると毛は少ないことがわかりました。何事も比較は大事です。

別の場所で面白い形の冬芽を撮影したのですが、これもどうもモイワボダイジュのようです。(芽鱗のようす、芽鱗に毛がないことなどから)自信はありませんが。(違っていたら教えてくださ~い!)
⑨DSC06599tr
ここまでまとめていて、シナノキとも比べてみよう、と思いました。志賀高原で撮ったシナノキの様子です。
このときは葉裏の毛など、意識してなかったので、葉裏をとらなかったのが残念。葉に星状毛がないのはシナノキとヘラノキ(葉柄が短い)です。
⑩DSC09372シナノキ
志賀高原一ノ瀬のシナノキの巨木。町指定の天然記念物です。
⑪DSC09374シナノキ
最後の1枚はもう一度モイワボダイジュ。黄金の葉のもとで勉強の成果を振り返ります。
「これでいいのかな~?」と覚りには遠かったですが、まとめるうちにいろいろな勉強になりました。
ノジリボダイジュ、ツクシボダイジュなどもあるので、チャンスがあったら見てみたいと思います。
覚りには遠すぎて・・・・・ ごめんなさい。

⑫DSC06504tr
  1. 2011/05/25(水) 22:30:46|
  2. 植物
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エゾのフェニックス

5月8日にも「赤いフェニックス」を紹介しましたが、今度は何のフェニックスでしょう? 
芽立ちにして、もう花のつぼみが見えています。
①DSC06630tr
この植物の芽が展開し始めたところです。羽状複葉の葉になるのがわかるような芽立ちですね。
②DSC06636tr
この植物の葉痕ですが、葉柄の基部が少し残るのが特徴です。前の写真の冬芽の下にも葉痕がある(青い矢印)ので確認してみてください。
③DSC06639tr
狭いところに閉じこめられていたのが、外に出て、背伸びをするような若芽のダンスです
④DSC06635tr
羽根を開いたところ。デザイン画のようですね。
⑤DSC06632tr
日当たりの関係でしょうか、葉が赤くならないものもあります。
⑤DSC06265tr
葉が風になびく様子も絵になります。
⑥DSC06585tr
だいぶ大きくなりましたが、葉はまだ薄く光が透けています。
⑦DSC06634tr
もうここまでに答えが出ていたと思いますが、ナナカマドの芽立ちでした。
⑧DSC05801tr
これは5月9日に小石川植物園で撮影したものですが、北海道のナナカマドもじきにこういう白い花が咲くのでしょう
⑨DSC04977ナナカマド
いかがだったでしょうか? 気に入っていただけましたか? 
北海道では季節が春に戻り、またたくさんの若葉や芽立ちが見られたのが幸せでした。
  1. 2011/05/24(火) 23:32:31|
  2. 植物
  3. | コメント:4

驚きの声

北海道で、またまた若葉を必死になって撮影してきました。
この植物は何でしょうか? よ~く見ると葉の形にヒントがあります。わかると驚きの声が上がるはず!
①DSC064932
葉の数が増えました。あの特徴のある形もたくさん見られています。
②DSC064922
これは同じ植物の花が開いたところです。葉に先駆けて花が咲くのですね。
花は両性花で、今は雌性期。最初に雄しべが花被片の外に飛び出し、その後で雌しべが花被片から出てくるので、この写真の状態では雄しべが終わっています。花の中から茶色いひものようなものが見えているのが雄しべの痕です。
帰って来て調べてこのことを知りました。思わずいってしまいましたよ、この植物の名前!
③DSC066782
葉が展開したときには、花は若い果実になっています。
果実を見るとニレ科であることがはっきりしますね。葉の形とニレ科。これらは「オヒョウ」でありました。
(どこかの時点で驚きの声「オヒョウ!」と、言っていただけたでしょうか?)
④DSC065352
これもオヒョウですが、葉の形が先をちぎったようにならないものもあって、これだけ見るとわからないですね。
⑤DSC069922
オヒョウが属するニレ科ニレ属には他にハルニレ、アキニレがあります。
家の近くにアキニレがあって昨年、花(?)と実を撮ったのでご紹介。この写真は9月26日に撮影したアキニレの雌性期の花(柱頭が若いのでまだ花だと思います)
⑥DSC02934アキニレ
果実になってもあまり大きさが変わりませんでした。
⑦DSC04094アキニレ
果実の付き方が特徴があって面白い付き方でした。
⑧DSC04102アキニレ
ハルニレも見てみたいですね。
  1. 2011/05/24(火) 08:21:14|
  2. 植物
  3. | コメント:0

コロボックルの花祭り

コロボックルは蕗の下に住んでいて、滅多に姿を見ることの出来ない小人ですが、調べてみたら古くに北海道に住んでいた実在の人々かもしれないという説があるそうですね。でも、今回は伝説の小人さんでお願いします。

5月半ばで雪が溶けたばかりの大地にたくさんのアキタブキの蕗の薹が出ていました
DSC065972.jpg
咲き始めの花。コロボックルさん達が花祭りに使いそうでしょう?
DSC066132.jpg
ところで「薹が立つ」という言葉があります。「蕗の薹」の薹ですね。
辞書で調べたら「野菜が堅くなって食べられなくなる」「盛りを過ぎる」と出ておりました。
さて、どのステージで「薹が立つ」んだ? ・・・・上の写真はまだですよね。

蕗には雄花と雌花があります。上の写真も下の写真も雌花です。下の写真は花盛りの時期。
左側の緑のものは葉で、このステージになると葉が大きくなって花と並んでいます。
DSC066233.jpg
これはザゼンソウを撮ったものですが、今は左上の蕗を見てください。花のそばには同時に葉が出ていて、これも成長していきます。
この段階、薹が立っているのかまだなのか、判断が分かれるところでしょう。(食べると堅そうなので、すでに「食べ」盛りを過ぎ、薹が立っている?
DSC066732.jpg
これは雄花ですが、さっきのより少し進んだステージ。ね、アキタブキは花も大きいですが、葉も大きいでしょう?
DSC065952.jpg
アキタブキの蕗の薹の大きさを見てください。
DSC06594tr.jpg
これは雌花でもうすぐ開いて種をとばそうとしているので、これは完全に「薹が立った」状態ですね。大きさも50センチ前後でした。
DSC066802.jpg
さて、雄花と雌花を比べてみましょう。左が雌花で右が雄花です。
DSC066282雄花雌花
花を比べてみます。さっきの写真でもお気づきの通り雌花からは柱頭が、雄花からはたくさんの雄しべがのぞいています。雄花の中央に数個の雌花(両性花?)が見えますが、これは種子が出来るのでしょうか?
この写真だけを見ると雄花の方が白っぽく長い感じに見えますね。ただ、これだけで判断すると危険です。
DSC06628花
これはどっちに見えました?ぱっと見ると先が白くて雄花のようですが、よく見ると雌花です。
ステージが違うと刻々と姿が変わるので、やはり花を良く見ないと間違ってしまいそうです。
DSC066262.jpg
フキとはどう違うのでしょう? 百聞は・・で、比べてみましょう。
まずはフキの雌花(左)と、雄花(右)の様子を見てください。あたりまえですがアキタブキとよく似ています。
フキ10
同じくらいのステージの雄花を比べると近くにある葉の大きさが全然違いました。花の房の数や大きさも全てがアキタブキの方が大きいですね。
フキ アキタブキ 比較
写真で、コロボックルさんたちと一緒に花祭りをしていただけたでしょうか。小さい人たちがこの花を見たらクローズアップ写真のように見えとてもきれいと感じるに違いないと思うのです。
さあ、皆様、各自の好きな飲み物と共に乾杯いたしましょう!(祭りですもの)

PS.現地の道の駅で米粉のパンにフキ味噌を挟んだパンを売っていましたが、これがとってもおいしかった!
さむ様だったら写真を撮ったのでしょうが、食べる方が先でした・・・・
  1. 2011/05/23(月) 19:28:12|
  2. 植物
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北の春の桜モミジ

DSC0646シウリ
このように黄金に光る葉がありました。葉に蜜腺(白い矢印)があるところを見ると桜の仲間です。

これも同じ桜の仲間。矢印のところを見てください。葉の基部がハート型。・・・・ということは、あの桜、「シウリザクラ」ですね。
DSC06652.jpg
木の幹から等間隔のように出る葉も、以前ウワミズザクラの若葉のところで紹介した特徴と同じことに気がつきました。
これは桜の木の仲間の特徴でしょうか?
DSC06653tr.jpg
ただね、幹の様子が桜らしくなくて、とても判別するのに時間がかかってしまいました。
この幹はシウリザクラの幹です。
DSC06658tr.jpg
もう一つ、赤い葉の桜がありました。これはシウリではありませんね。苞の様子が全然違います。
DSC05910エゾヤマ
少し展開した様子です。
DSC06779tr.jpg
北海道では代表的な桜でオオヤマザクラ、またの名をエゾヤマザクラといいます。
DSC06849tr.jpg
萼は三角形で細長く無毛で縁に鋸歯はありません。
苞は幅広く手先は丸みがあり、先に太い棍棒状の鋸歯があります。
DSC06844tr.jpg
この写真の方が鋸歯の様子がよくわかります。
DSC06780tr.jpg
桜の仲間は秋の紅葉もきれいですが、春の紅葉もきれいでした。
  1. 2011/05/23(月) 08:24:53|
  2. 植物
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また、お目にかかれて光栄です

一度まとめた植物には愛着があり、気になってまたよく見てしまいます。
北海道の山中にあったカツラの大木に、探し求めた雌花が咲いていました。
図鑑の写真で見たものより遙かに美しいその姿。何という造形と色!
神々しいようなその姿、またお目にかかれて光栄です
DSC06424s.jpg
北海道の深い森の谷の暗がりの中、差し込んだ日の光に一瞬だけライトアップされた葉の美しさはどうでしょう!魂を一瞬で持って行かれました。
DSC064012.jpg
ふと見ると幹から1枚だけでた葉に光が当たっています。やっぱり神様のパレットは私たちの予想を遙かに超えた色や景色を作り出します。
DSC06395s.jpg
再びコブシの登場ですが、これはキタコブシ。北海道のコブシはほとんど「キタコブシ」だそうです。
kitakobushi.jpg
コブシとの違いは?調べましたが余りよくわかりません。とりあえずポイントをまとめてみました。
1)コブシに比べ葉が大きく、長さ10-20cm、(コブシは葉の幅が3-6cm)花も大きい.
2)花弁がやや淡紅色を帯びる
3)樹高が高くなり、花の付き方がこぶしとは違う(見た感じだと密集しないで疎な感じ?)
4)芽鱗の毛の量が違う(キタコブシは少ない)
ようし、こぶしと比べてみるぞ~~

キタコブシの芽だしです。芽鱗の毛の様子を覚えておいてください。
DSC07072キタコブシ
これがコブシ。最大のポイント大きさの基準はちょっとわかりませんね。すみません。ただ、芽鱗の毛はふさふさしていて、だいぶ量が違います。花弁の色の違いもそれほど違いを感じません。
花の付き方はキタコブシがポツン、ポツンと咲くのに対してコブシは密集していますね。
DSC01906コブシ
これが森の中で咲いている様子です。樹も大きく、確かに花付きが疎です。
キタコブシは分けない場合もあるそうですが、とりあえず、特徴は確認できました(スッキリ!)
DSC06175キタコブシ
これはある植物の雄花ですが、銀杏の雄花によく似ていると思いませんか? 裸子植物、という共通点がこんなところに現れているのでしょうか。
これはカラマツの雄花なんです。
DSC063212_20110522184835.jpg
教えていただいてカラマツの雌花も見つけました。予想を超えた配色でした。
高い木の上だったので確認できませんでしたが、鱗片の根元には胚珠が2こくっついているはずです。
冬枯れの森の中、カラの仲間達が夢中になってカラマツの球果をつついていたのを思い出しました。
DSC06323s.jpg
同じものを見てもいろいろなステージや種の違いがあり、発見がたくさんです。面白いですね!
  1. 2011/05/22(日) 18:43:22|
  2. 植物
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小島さんに会いました

勉強不足で、今回の旅行に行くまでコジマエンレイソウなるものがあるのを知りませんでした。
北海道 函館市松前町にある「渡島小島(別名松前小島)」で発見されたことからついた名前だそうです。
「紫色の花被片があり、葯が花糸より長い」(平凡社日本の野生植物より)
ネットで調べると花被片3枚、葯が6本のものを「コジマエンレイソウ」としています。
K3.jpg
ただ、見たいくつかの個体は花被片、葯の数が一定していませんでした
K7.jpg
K8_20110522114823.jpg
花被片や葯の数が違っても、図鑑の記述の通り、雄しべが短く、葯が花糸より短いのは共通しています。

エンレイソウと1万年以上前に絶滅した古オオバナノエンレイソウの雑種がコジマエンレイソウの起源なのだそうです。今残っている片親、エンレイソウを見てみましょう。花糸の長さに注目してください。
エンレイソウ連結
DSC059192エンレイソウ連結2
エンレイソウは花被片はなく、萼だけですが、萼の色も濃い紫から紫がかった緑までいろいろ、子房も緑からやや紫がかったものまで様々でした。ただ、これも雄しべがコジマより長く、花糸の方が葯より長いのは共通しています

コジマエンレイソウの花弁の中には、葯が変化したものがあるようです。
下の写真を見てください。これはエンレイソウの花の拡大図で、雄しべは、花糸の両脇に葯があり、葯から花粉が出ているのが見えます。正常な葯はこういう形です・
DSC059192正常な葯
こちらはコジマエンレイソウの写真ですが、①では花糸から葯が離れて変形しているのがわかります。②と③の花弁にはよく見ると2この葯がついているでしょう?
このようにコジマエンレイソウでは雄しべと花弁の変化が起きやすくなっているのだと考えられます。
葯の弁化
これがコジマエンレイソウの全体。
DSC067192.jpg
これはコジマエンレイソウのもう片親(古オオバナエンレイソウ)の子孫、オオバナエンレイソウ
(ややこしいので名前を変えてほしかった・・・・)
DSC06541オオバナノエンレイソウ
私なんぞは、あれ?シロバナエンレイソウ(ミヤマエンレイソウ)とどう違うのかな、と思ってしまいます。
そこで写真を持ってきて比べました。これがシロバナのエンレイソウ。あ、違いがわかった。
DSC03561シロバナエンレイソウ
花弁が違いますね。私の写真では違いがよくわかりませんが、シロバナノエンレイソウは下向きに花が咲くことが多く、オオバナノエンレイソウは上を向いて咲くのだそうです。また、これらの仲間は咲くまでに10年から15年かかるのだという情報もありました。
DSC06545比較
Wikipediaによれば「北海道には9種のエンレイソウ属植物が自生しており,オオバナノエンレイソウのほか花弁を持たないエンレイソウ、ミヤマエンレイソウ、現存するエンレイソウ属植物同士の雑種であるシラオイエンレイソウ(三倍体)、カワユエンレイソウ、トカチエンレイソウ、ヒダカエンレイソウがある。また染色体の解析から、三倍体シラオイエンレイソウが染色体倍加したシラオイエンレイソウ(六倍体)、古エンレイソウ属植物の雑種に由来すると考えられるコジマエンレイソウが知られる。」

う~ん、小島一族は全部にお会いするのは大変そうですね。
  1. 2011/05/22(日) 00:44:38|
  2. 植物
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スミレの花 咲く頃

ず~いぶん遅い「スミレの花 咲く頃だこと」、と思われたでしょう? でも今がジャストその頃なんです、北海道では。
まだ平野部にも雪が残り、桜の花が咲いていて、木々は芽を出したばかり・・・こちらの1ヶ月以上前の光景でした。

今回の目玉商品を見てください。珍しい写真が撮れました!
DSC06621フギレオオバキスミレtr
フギレオオバキスミレです。北海道の一部地域にしか見られません。花の写真を持っている人は多いだろうけれど、堅いつぼみの写真を持っている人はそうはいないでしょう!!(開き直り!)

あんまりなので、またクーミン様に写真をお借りしました。咲いていたらこうなるはずでした。
P5216552フギレオオバキスミレs
オオバキスミレはたくさんあったのですが、これはいろいろな場所で見られるのでお得感がうすい?でも大群落を見られたので満足。
DSC06961オオバキスミレ
花を拡大してみたら側弁の毛が透明で太く、歯ブラシの毛のようでした。
ちょっと見にくいですが、柱頭に毛が生えているのも確認できました。昨年の宿題がまた1つ終了。
DSC06876柱頭の毛
私が可愛いと思ったのはアイヌタチツボスミレ。「分布は北海道では北部を中心に普通」だそうですが、本州では珍しいそうです。(いがりまさし著 日本のスミレより)
DSC06045アイヌタチツボスミレ
側弁の毛がコタンの老人のひげのようです。
DSC06031アイヌのおひげ
毛が生えているのは側弁だけではありませんでした。柱頭の先端は棒状ですが、その少し後ろの部分に突起があり、そこに毛が生えているのです。写真黄色の矢印ですがわかりますか?
DSC060312アイヌ柱頭
オオタチツボスミレも大群落でした。先日の「合唱団」より更に多いので「第9合唱団」です。
花期はばっちりなのですが、1つ1つの花がよれよれしていたので大勢でもちょっと迫力がないですね。
DSC05970オオタチツボスミレs
ミヤマスミレも花盛りでした。
DSC06093ミヤマスミレE
葉がフギレ状に成っているので、すわ、雑種? かと思い、植物友の会山田副会長様にお聞きしたら、「残念、個体変化のうちです」とのこと。ミヤマスミレの葉は形態の変化が大きいようです。
また、白い斑が入るものはフイリミヤマスミレというのだそうです。
DSC06102ミヤマスミレB
ミヤマスミレは群落といっても密集せず、こんなふうにあちこちに大きな株のある状態でした。
DSC06099スミレの咲く道
スミレを見分けるときには距の様子も大切なのでそれを比較してみます。アイヌタチツボスミレ、オオタチツボスミレの距は白く、ミヤマスミレの距は紫ですね。
DSC059972距連結
寒いところは花柄に毛がびっしりと生えたケタチツボスミレがよく見られます。北海道でもたびたび出てきました。写っていませんがこれの距は紫でした。
DSC07001ケタチツボスミレtr
もう一度アイヌタチツボスミレ、ミヤマスミレ、オオバスミレ、ケタチツボスミレの花を比べてみます。
柱頭の形がカマキリの頭のようになっているのはミヤマスミレ。
先は棒状ですが後ろに突起があり毛が生えているのがアイヌタチツボスミレ。
オオタチツボスミレとケタチツボスミレは柱頭の様子はよく似ていますが距の色が違いますね。
これで区別はバッチリだぞ!(次に行くときまで覚えていられるかしらん)
DSC058652連結
それでは皆様、ここに出てきた4つの中から選んでください。これは何スミレでしょう?(X1)
X1.jpg
これは何スミレでしょう?(X2)
X2.jpg
これは何スミレでしょう?(X3)
X3.jpg
X1はミヤマスミレ(柱頭がカマキリ頭でしたね)
X2はケタチツボスミレ(距が紫で、花柄に毛がありましたね)
X3はオオタチツボスミレ(距が白く柱頭は棒状でした)
いかがでしたか? (私の答えが違ってないことを祈ります)

あらやだ、最後に確認問題を入れるなんて学校の先生みたい! (「習い性となる」でしょうか・・・・。)

♪「春すみれ 咲き 春を告げる 春何ゆえ人は 汝を待つ 楽しく悩ましき春の夢 甘き恋 人の心酔わす そは汝 すみれ咲く春
すみれの 花咲く頃 始めて 君を知りぬ 君を思い 日ごと夜ごと悩みしあの日の頃  すみれの花咲く頃
(フギレオオバキスミレ、初めて見ました。ミヤマやアイヌ、オオタチツボ、ケタチツボ どれがどれかと悩みました。)
今も 心奮(フル)う  忘れな君 我らの恋  すみれの花 咲く頃
(今度また見たときは絶対見分けてやるぞ!と心奮い、君らを忘れないようにしよう!と思っています)


宝塚歌劇団とともにあまりに有名なフランツ・デーレの詩ですが、( )の中は H2O流 「スミレの花 咲く頃」解釈。
北海道からのスミレ報告でした!
  1. 2011/05/21(土) 15:59:01|
  2. 植物
  3. | コメント:2
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プロフィール

エイチツーオー

Author:エイチツーオー
ただいま海外シニアボランティアとしてモンゴルに派遣されています。植物と科学実験大好きです。
モンゴルではなかなか簡単に植物観察ができませんが、素敵な出会いがあったらUPします。皆様よろしく!
植物は素人ですので記事に間違いがある可能性があります。間違っていましたら教えてくださいませ。この場でまとめながら勉強したいと思っています。よろしくお願いいたします。

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